目覚め
第1話。見てね☆〜(ゝ。∂)
「ここは…?」
あたりを見回して見るが、見たことのない木々、花、草。どうやら私は、どこかの森の中に居るようだ。
「あ、蝶々。」
顔の周りを飛び回る蝶は金色の鱗粉を撒いている。
私は、物珍しそうにそっと指を蝶の元へと突き出す。
そこで、私はあることにきがついた。
「指が、ない?」
差し出したはずの指は無く、それどころか、体も、顔も無い。
「そっか、私………死んだんだった。」
そっかそっか。と、納得しかけたところで、私は目が覚めた。
「いやいやいや!そっかじゃないよ!ナニコレ!ちょまっ…はぁ?!」
落ち着きを失い、飛んでいる蝶を無理やり捕まえようとしてみる。が、当然できるはずもなく、空気を切るだけ。
私はその場に膝をつく。…つく膝がないけど。
「はぁぁぁぁぁ………」
深いため息をついて、後ろに思いっきり倒れ込む。
「何でこんな事に……」
全く検討がつかない………訳では無い。
あるといっちゃあ、ある。
私、綾瀬ユウナは昔っから体が弱くて、友達もいなくて、ずぅーっと1人でいた。まぁ、いわゆるぼっちってやつ?
学校で本読んでたらいきなりズキって心臓が痛くなって、そのまま倒れたんだけど、運悪く、その時教室には誰もいない。
そのまま30分間くらい痛みに耐えてたら、先生が来て、保健室まで運ばれたけど……
まぁ、時間かかりすぎててもう手遅れ。そのまま私は天に召されたわけさ。
なのに………
「これ…あれかな。異世界転生?的なヤツ?」
昔、本で読んだことがあった。絵本だけど。
一回死んで異世界に転生して世界救って現実世界に戻るっていうやつ。
すっごいベタな話だけど、あの時の私は純粋だったなぁ…。そんな事すら間に受けて、将来はお姫様になるーって言ってたのを未だに覚えてる。
今考えただけでも恥ずかしい。
「とーにーかーくー」
ほっ、と起き上がり、ない足に力を込める。
「今はこの状態からの脱出!それが第一目標だな。」
もしも本当に異世界転生なら、祓魔師とかで私の姿が見える人がいるはずだ。
そんなことを願いつつ、私は森の出口を探しに動き出した。
見てくれた方!ありがとうございます!心から感謝です!それではまた次回作で会いましょう!