世界観
ポータルに出てくる地球の歴史です。
現実歴史と乖離した内容です。
こんな感じの歴史を歩んできた程度の物ですので
読まなくても何の問題もありません。
時は1950年台
第二次世界大戦は終結し、この世界の人類は大量生産 大量消費 作っては 捨てる のやり方で、東側、西側共に史実のそれとは比べられないほどに栄華を極めていた。
科学技術の発展はとどまるところを知らない
経済は常に右肩上がり
次々と未開の土地を切り開き、鬱蒼としたジャングルに覆われていた土地、果てには火星までを文字通り 文明の光で照らしだした
その過程で野生動物に立ち退いてもらった。しかし彼らに同情する必要はない、地球は人類のためにあるのだから
そんな理想の時代が未来永劫続くはずだった、、、、
1981年 8月7日
国連の世界エネルギー管理機構が中東アジアの油田はもう枯れかけている、このままのペースで消費を続ければ今ある油田はもってあと一年だろう
と警鐘を鳴らし始めた。
しかし、そんな事を気に留める者など誰1人いなかった
確かに、北海油田やメキシコ湾岸油田は枯れたが、世界に出回る化石燃料の70%以上を占める中東の油田が、少しずつ減るなら まだしも一年なんていう短期間でなくなる訳がない
それに 世界エネルギー機構 自体が、何回も似たような声明を発表していたので、
世界中の人々はそれをタチの悪いインテリヒッピー集団の戯言だと聞き流した。
1982年
それは起こった。
突如として、中東の油田からの産油量が、つるべ落としに減り始め、回復の兆しが見えなくなった。
そう
インテリヒッピー達の占いが的中したのだ
産油量の減少は装置の老朽化などによる一時的なものだと豪語していた世界の首脳陣は、固まり冷静さを失った。
良好な関係により、なかった事になっていた冷戦は冬どころか氷河期状態に突入し
西側、東側それぞれが贔屓の産油国に
最新鋭の武器を与え、精鋭の特殊部隊にその国の軍隊を訓練させ、油田が敵の手に落ちないように守らせた。
そうしている間にも、産油国の指導者達は は日を追うごとに少なくなる産油量によって神経がすり減らされていった。
そして、遂に
東側の援助を受けたイラン、アフガニスタンからなる中東条約機構
が暴走を始め
西側の援助を受けたイラク、サウドアラビア率いる中東諸国連合
に対して戦線を1983年4月3日に布告
条約機構と連合との間で壮絶な争奪戦が引き起こされた。
しかし
戦争の真っ最中に
中東アジア 最大の油田であったサウドアラビア共和国のガワール油田の産油量が商用に耐えるレベルでなくなった
これを受けて、西側と東側ともに
石油の切れ目が縁の切れ目とばかりに
100年以上戦える量の武器弾薬を残して早々に支援を打ち切った。
その後も東西陣営は学習せず、去年発売された車が海に投棄されるような 大量生産 大量消費を繰り返した。
東西陣営どちらにも所属しない第三世界の国々は石油が一滴も手に入らなくなったので軒並み経済破綻を起こし崩壊している。
一方その頃
西側の先進国や 東側陣営の盟主たるソ連、中国
はどうしていたかというと
西側は、新たな油田を探してはいたが
原子力による完全な化石燃料の置き換えに目処が立っていたため比較的平和で一部市民が暴徒化するくらいでなんとかなっていた。
東側は西側ほどうまくはいかなかった。
原子力発電の技術において、西側に大きく遅れをとっていたため太陽電池、風力発電にバイオ燃料などのこの時代の人々から見れば、おおよそ非現実的な石油の代用品を研究し続けていたいたが、国民の理解を得られない上に、
研究は遅々として進まなかった上に、
計画経済は完全に破綻した。
上記の理由により、中華人民連邦とソビエト連邦は、これ以降、常に崩壊の危機と隣り合わ
せになった。
1986年7月4日
そんな東側を尻目に
アメリカのジェネラルフュージョンズ社が超小型の原子力電池を完成させる
これによりアメリカ、カナダ、日本、ヨーロッパ共同体の生活は一変した。
原子力で動く車
原子力で飛ぶ飛行機
原子力で動く電車
原子力で動く携帯端末
ガソリンスタンドでは
リッターあたり700万円もしたレギュラーガソリンの代わりに、何年も交換する必要がない原子力電池が売られた
以前では考えられなかった事が当たり前になり、経済はグラフが統計局の天井を突き破り宇宙まで登りそうな程のV字回復を記録した。
その上、日本の三角諸島沖で恐らく地球最後の油田が見つかったのだ。
人類の栄光への架け橋は原子力の光とひょっこり現れた油田によって再び照らし出された
かのように見えた
当然ながらソ連、中国にも人類は居る
そして彼等は、図々しくも三角諸島の石油を分けて貰おうとした。
のだが、
当然ながら、アメリカと日本はその要求を突っぱねた
それに対し、中卒は エネルギーの独り占めはよく無い!
それにあんた達は原子力があるじゃないか
と怒りはじめ、実力行使をも辞さないと
言い始めた。
1990年11月21日
中国、ソ連軍の特殊部隊により
三角諸島の洋上プラントが占拠され、
その直後に中国ソ連が共同で
三角諸島沖合の洋上プラントは歴史的、地理的、民俗学的などあらゆる観点から見て中国ソ連に所有権が有ると声明を発表
それに対して、日本国防軍が出動し、満足な装備を持たないそれを、試作型パワードスーツとミニガンで瞬く間に鎮圧した。
その結果 中華連邦共和国とソビエト連邦の中央政府は求心力を失った。
同年12月3日
中華連邦、ソビエト連邦にてクーデターが発生した。
結果として
中華人民共和国
ロシア連邦
の二カ国がそれぞれ 1991年2月1日 同年2月5日に誕生し、共産主義陣営はこの日をもって瓦解し、共産主義者による世界の危機は一時的に去った。
その後は、
なぜかアポカリプスな無法地帯と化していた国々を、旧西側諸国が原子力の光で照らし出し、希望を与え 世界は順調に回復を続けた
しかし、中東は別だった。
なぜかというと、
数十年間に及ぶ戦乱は大義が失われた今も何故かまだ続いており、数千発使用された戦術核によってばら撒かれた放射性物質が混じった砂嵐が一年中吹き荒れる危険地帯と化していたため、手のつけようがなかったからだ。
2020年
この年は21世紀において最も衝撃的な年となった。
9月19日
ロシア連邦の選挙において、他の党を大きく引き離し 共産主義的なスローガンを掲げるロシア憂国会が与党となる。
11月3日
中華人民共和国の選挙においても同じく共産主義的なスローガンを掲げる中華全民党が他の党を引き離し、与党となる
これらに対し、アメリカ、日本、ヨーロッパ共同体が重大な懸念を発表
それに対して、中華人民共和国、ロシア連邦は内政干渉だと反発した。
11月28日
中華人民共和国の戦略原潜がハワイ諸島近くの公海に浮上する。
これに対して中国政府は、一連の行動は数年前から予定されていた新たな形態の脅威に対抗するための単なる演習に過ぎず、なんら政治的意図はないと発表する。
同日 ロシア連邦共和国は中華人民共和国との軍事同盟 鋼鉄条約を締結した。
2020年 11月28日 この日から新冷戦が始まった。
2031年
アメリカ DNL社が商業用として世界最大の加速器をテキサス州、アンダーソン技術特区にて完成させる
ドイツ ユンカーシュミット社がペンネミュンデ技術特区に加速器を完成させる。
*技術特区とは国際連合によって認められた、優れた科学者、企業があらゆる法律及びカビの生えた倫理観を気にせずに自由に研究を行える行政特区の事。
2032年
ヨツビシ重工
加速器を北海道十勝技術特区にて、完成させる。
2033年
中国南方工業公司が北チベット族自治区のヒマラヤ技術特区にて加速器を完成させる。
2035年
ロシア合衆国の先進科学研究公社が加速器をチェリャビンスクのスネジンスク技術特区に完成させる。
2037年
11月23日
十勝技術特区にて異世界へのポータルの開通に成功
11月28日
北チベット技術特区にてポータル開通
12月3日
ペンネミュンデ、アンダーソン技術特区にてポータル開通
2041年
8月4日
スネジンスク技術特区にてポータル開通
2042年
2月1日
それぞれの技術特区がポータルは存在自体は安全で、どうやら異世界に繋がっているらしく、物質の往き来に危険はないと発表。
同日にアメリカ、中国、日本、ドイツ
ロシア、それぞれの政府が技術特区の
移転及び廃止を宣言し、ポータルを土地ごと企業から買い上げる。
3月4日
ポータル国連調査団が結成され、アメリカのアンダーソンポータルから入り、調査を始める。
3月17日
調査団は日程を消化し、調査を終了
3月20日
国際連合においてポータルの占有禁止条約の採択が行われるが、保有国は新冷戦のことなんて忘れたように一致団結してこれを廃案に追いこみ、ポータル自由利用及び規制条約を採択させる。
ポータル自由利用とはよく言ったもので
保有国以外の国に対して、利用目的が平和的であった場合のみ使用料金を払えば利用が可能である
ポータルを中心とする半径50キロメートルの異世界の土地の所有権は保有国に帰属され、その国の国内法が適用される。
そのほかの土地の利権は実質的土地所有者に帰属するものとされる
実質的土地所有者とはポータルが開いてから20年間対象の土地を実行支配していた正当な身元を持つ人のこと。
保有国は自分の国の軍隊に、他の保有国を含む他国から派遣された監察団を加えれば国連軍として入れてもOK
ポータルを新たに開通させる事は実験目的を除き禁止
もし、これに違反した場合は経済制裁及び何らかの物理的制裁が課せられる。
などなど異世界を独り占めする気満々だった。
3月21日
早速 保有国は国有地を不法占拠する異世界人たちに土地所有の手形を突きつけ、追い払い、ゼネコンを呼び込み、新天地開拓のための前哨基地を作り始めた。
この年の年末あたりから、異世界人が地球人の存在に気付き始め、ワイバーンを使い、調査団を送る。
2043年
4月5日
国連使節団結成
それぞれのポータルの近くの国の首都
へ出発する。
2043年の世界観
1950年代の世界がそのまま車から飛行機、オモチャまで何でも原子力で動く鉄腕ア◎ムやド◎えもんの世界の技術を得たような感じ。
2020年から始まった新冷戦の真っ最中であり両陣営共数十万発のギガトン級核を配備し総力戦に備えている。