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僕のネトゲ体験物語  作者: しふぉんけーき
4/11

二日目午後

zeroの話に昼休みを全部費やすこととなった。でも、これから僕たちがしなければならないことの大半を知ることができたので有意義な昼となった。午後最初の授業は家庭科だ。そこまで一生懸命に受ける必要もない科目なので、僕は自分なりにまとめてみることにした。

まず、メールの送り主である迷惑行為対策ギルド。これは迷惑行為を行うプレイヤーが現れ、その行為が目に余る時に設立される仮ギルドらしい。普通のギルドは定員が30名までだが、このギルドは10名とのこと。中級ギルドからリーダーを1名、下級ギルドからは9名召集されて構成されるらしい。ちなみに下級ギルドとはギルド順位が101位~1000位までのギルドを指し、中級ギルドは51位~100位までのギルドを指すそうだ。召集された10名は任意で参加しているらしい。正義感が強くてなによりだと思う。それで、その10人が、迷惑行為の規模に見合う内容の対応策を考えて実行するそうだ。なんかキャラクター削除って重い罰だなと思う。

次は決闘。プレイヤー同士による戦闘のことを指す。最大が5対5だそうだ。PK(プレイヤーキル)が可能なエリアならどこでもできる。今回は〈闘技場〉という決闘専用エリアでの戦闘らしい。通常エリアとの違いは、戦闘時間を設定できること。プレイヤー同士だと時間がかかってしまう場合もあるので、それを考慮しての機能らしい。ちなみに[時間選択]と呼ばれている。時間は、5分間/10分間/15分間と設定することができて、設定時間が過ぎても決着がつかない場合は引き分けとなる。

次は職業に装備。職業は多種多様にあるそうだ。でも、時間がなかったので自分達の職業について簡単な説明を受けただけだった。まず、僕とzeroが選択した職業であるマジシャン。レベルによって呼び方が違うとのことだが、30Lvになるまではみんな駆け出しマジシャンと呼ばれる。魔法攻撃が得意。シエールとSIRIASUはファイターを選択した。攻撃力が高いので初心者に人気!物理攻撃が得意。人帝はプリーストを選択。回復呪文を得意とする職業だ。ファイターもプリーストもマジシャンと同じで、レベルによって呼び方が異なるが、30Lvになるまでは駆け出しと呼ばれる。他の職業に関してはwikiで調べてと言われてしまった。

装備には頭/腕/胴/腰/足を指す基本装備と指や首などにも装備可能な補助装備とがあるとのことだ。

「ふう・・・。」

基本知識について覚えている内容をざっとノートに書き出してみた。結構書いたなあ、なんて思う。でも、何をするかについてはまだ書き出していない。覚えているうちに急いで書き出しておこう。

今日は、最初のダンジョンである〈駆け出しの草原〉でレベル上げを兼ねて、あるアイテムを人数分集めるらしい。それが【ラピッド・ラビット】というモンスターから手に入るアイテムで、[ラピッド・ラビットの血]である。名前の通り動きが素早く、初心者にはあまりお得感のないモンスターらしい。なので、みんな無視して別のモンスターを倒しに行くが、今回はアイテムがどうしても必要とのことなのでしょうがない。

まあ、このぐらいかなと思い書くのを止めた。いつしか授業時間は残り僅かとなっていた。残りについてはゲームの中でゆっくりと話と言っていたから僕がこれ以上考えることはないが、自分でもwikiなどで勉強しておこうと思う。いつまでも教えてもらっているだけでは強くなれない気がする。

帰りのホームルームが終わり、みんなに別れの挨拶をして寄り道をせずにまっすぐ家に帰る。冬なら暗くなり始めている時間帯だがまだ明るい。いつの間にか日が延びていることに気づいた僕は何故だか嬉しくなって小走りになった。

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