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僕のネトゲ体験物語  作者: しふぉんけーき
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ネトゲとの出会い

「たわしっ--!!!」

僕の叫びも虚しく人帝のHPは0になり地面に倒れる。それきり動かなくなった人帝を横に、我らのリーダーであるカロリーzeroに話かけるが反応はない。

敵の人数は3人、こちらの人数は残り4人。数だけならこちらの方が有利にみえるがあまりにもレベルが違いすぎた。

どうすればいい!? この窮地を乗り越え、逆転できる策は?

いくら考えても時間だけが過ぎていく。

何故、僕が今こんなにも追い込まれているかというと理由は4日前に遡る。





春に無事高校生となり、何気ない日々を送り始めていた僕に、できたばかりの友達が声をかけてきたのだった。

「ネトゲ一緒にやらない?」

ネトゲはおろか、中学までパソコンにさえ触れることのなかった自分には無理だろうと思い、あまり乗り気ではなかったが、もともとゲーム好きなのと好奇心とで放課後までには承諾していた。

家に帰り、合格祝いに買って貰ったパソコンを起動させ、友達と電話で連絡を取りながらやっとのことでネトゲを始められたのが4日前の4月16日のことだった。この日が記念すべき初ネトゲ日となった。

ログインをして指定された場所まで行くと、ネトゲを勧めてくれた友達であるカロリーzeroが待っていた。他にも3人いるが誰だか分からない。

「zero、あの3人は?」

チャットのことについては既に学校で教えてもらっていたので問題なく打てた。打てたことを確認し安心していると、すぐさまzeroが紹介してくれた。どうやら同じクラスの人らしい。

軽く挨拶を交わし、後のことは明日学校で話すことにした僕たちは、このゲームの概要と目的についてzeroから話してもらった。

「要するに荒らしをするの。そうすればチャットが盛り上がって楽しいよwww」

「荒らしって?」

ネトゲ初心者なので荒らしというものが何なのかよく分からなかったから聞き返してみたが、実際zeroが見せてやるとのことなので、ゲームを始める前に準備しておいたお茶を飲みながら画面をみつめる。

今僕が遊んでいるネットゲームは、日本でも屈指の人気を誇るMMORPGだ。僕自身、テレビのCMで何度も見たことがあるくらいでプレイヤーの数も半端ではない。それ故チャットの種類も多様にあるのだが、その内の一つであり最も会話の盛んなチャットである全体チャットに、まるで今も行われている他プレイヤー達の会話を遮るかのように突如として壁が現れた。言葉の壁だ。ざっと10行はあろうかと思われる連続した「あ」が現れたのだった。

連続した「あ」だけしか書かれていないチャットの先頭を見ると、そこには発言元であるカロリーzeroという文字がある。

「これをひたすらやるのが荒らしだよ。」

僕たち5人専用のPTチャットでzeroが言う。

というわけで僕もすぐさまやってみた。

が、これが悪夢の始まりだった。


僕がチャットを打ち終えた後に起こった現象はブーイングと罵声による言葉の暴力だった。果敢にもそれらに応戦する僕を除いた4人だが、僕は怖くなったので、静かにパソコンの電源をオフにした。

これがネトゲ1日目のことである。


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