第四十五話
執事生活7日目
今日でこのバイトも終わりだ。
え?端折っただろって?
キコエナイナァ。
「お疲れ様でした、広幸さん」
「うん。ありがとう、茜ちゃん」
ニッコリと笑うと、何故か茜ちゃんは俯いてしまった。
「は、はい・・・///」
「うん?どうしたの?そんな顔真っ赤にして」
「なんでもないですっ!なんでも・・・」
この光景を後ろから見ていた藤堂姉妹から一言。
「また落としたわね」
「ああ。まただな」
なんかボソボソ言ってて聞こえなかった。
「今日で執事のあなたともお別れです」
ここでメイドさん登場!
「なので、これからは手加減しませんよ?」
ハイ?ナニガデスカ?
「これ以上お嬢様に近づくなと言うことです」
・・・無言の重圧が重いです。
「もう、メイ!やめてっていつも言ってるでしょ!」
「メイ?」
「私の名前です」
ああ、メイドさんの名前か。
「本名ではないので、ご気軽に『メイ』と読んでください」
心を読まれた・・・だと?!
馬鹿な、そんなまさか!
「はい。私も読心術程度は扱えますので」
メイさん怖ぇーーー!!
「すみません、広幸さん」
「別にいいよ」
「あまりお嬢様と喋らないでください。お嬢様の耳が腐ってしまいます」
「僕の存在って何?!」
「ゴ○○リよりたちの悪い害虫ですか?」
「おい!それはいくらなんでも酷いと思うぞ!」
「・・・撤回して」
「事実を言ったまでです」
もしもし、藤堂さんがた?
何故に喧嘩を吹っかけているのでしょう?
「喧嘩は止めてください!メイも謝って!」
・・・なんか、茜ちゃんって苦労性だなぁ。
僕と同じ匂いがするよ。
喧嘩が収まった頃を見計らって、声をかける。
「それじゃ、またね。茜ちゃん」
「はい。また会いましょう」
そう言って僕らは別れた。
(テキトー先生はまだ仕事があるらしい)
「なあ、ヒロ」
「なんだよ?」
「明日から合宿だろ?準備できてんのか?」
「ガッシュク?」
「うん。明日から勉強合宿」
・・・しまった!【悪夢の勉強会】か!
「あ~あ。やっちまった」
「ご愁傷さま」
・・・嫌な予感しかしないのはなんでだろ?
一週間以上空いちゃったなぁ・・・ハハハ




