第三十九話
どうも。小山です。
現在、執事生活二日目。
いきなり時間が飛びますがそこんとこはご容赦を。
紅葉もバイトに加わって、今は二人で雑用やってます。
「なあ、ヒロ。蜂の巣ってどこにあるんだ?」
「さあ・・・」
今は蜂の巣駆除をやってる途中だ。
だけど全然見つからない。
「アレかな?」
「ん?!」
なんだろう・・・凄く嫌な予感がする。
紅葉が指差す先には・・・なにアレ。
蜂の巣か?
なんか出来の悪い粘土細工みたいなのがぶら下がってた。
「あれかな?! あれかな?!」
紅葉! 落ち着け! なんでそんなに目を輝かせてるんだ!
「よっしゃあ! やってやる!」
「ちょっ、待てって! 紅葉!」
「おりゃああーーーーーーーーー!!!!!!!」
雄叫びとともに突っ込んで行く紅葉。
そのとき
ブゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウンンンンンンンンンン!!!!!!!!
凄まじい羽音がして大量の蜂(?)が涌いてくる。
でか過ぎる! 殺虫剤効かないでしょ! アレ!
「アハハハハハ!!!!」
紅葉もなんかとんじゃってるし!
「ああ~~~~~~~~!!! もう!」
どうすりゃいいのさ!
「もう疲れた・・・」
「いや〜、悪い悪い。つい楽しくなっちゃって」
「楽しくなったからって素手で巨大蜂に突っ込んで行く馬鹿がいるか!」
「私だ!」
「威張るな!」
胸を張る紅葉は本当に楽しそうだった。
まったく、サポートする僕の身にもなってくれよ。
「お疲れ様です。広幸さん」
遠くで見ていた茜ちゃんも駆け寄ってくる。
あの後、一度はお嬢様で納得した茜ちゃんだが
‘やっぱり他の呼び方がいい‘とのことで話し合いの結果、茜ちゃんで決定した。
そのせいでメイドさんから
「そこまで許した覚えはありません」
と罠の嵐を貰ったことは言うまでも無い。
「とにかく、これで大丈夫・・・のはずです」
「ありがとうございます」




