第三十六話
興が乗ってきたので連続投稿です。
無事にセバスチャンさんを起こし、お嬢様のところへ急ぐ。
(セバスチャンさんからお嬢様と呼べと言われた)
起こすときに少々手荒な手段を使ったのは秘密だ。
角を曲がるところで
「おそかったですね」
メイドさんが待ち伏せしていた。
「これでも一応執事初心者です。容赦してください」
「初心者にしては早すぎます」
どっちですか。
機械のような無表情で問い掛けてくる。
「あなたは何処かで執事をやったことがありますね?」
「ありません」
即答する。だってやったこと無いものはしょうがないと思う。
「ならば何故そんなに早かったのですか?」
・・・なんで僕が説教うけてんだろ。
「簡単だったので」
「そうですか。ではお嬢様のこと、よろしくお願いします」
「? はい」
なんだったんだ?
っと、今はそれよりも早く行かねば!
「遅れました!」
部屋に駆け込む。
「えっ?!もうですか?!」
お嬢様までなにか驚いているがなんだろうか?
「あの、本当にテスト、クリアしたんですか?」
「はい」
途端に少女の顔がほころぶ。
「そうですか。良かった・・・」
「よかったって?」
「大体の人は試験で落ちるんですよ」
「試験?」
「はい。廊下で質問されませんでした?」
・・・どうやら僕は知らないうちにメイドさんにもテストを受けていたみたいだ。
「何て答えました?」
「簡単でしたって」
「・・・え?」
笑顔が固まる。
何か悪いことしたか?




