第三十話
次の日、僕は校門の前に来ていた。
勿論最低限の着替えだけを持って。
時刻は8時59分。そろそろ出発の時間だ。
しかしテキトー先生が来る気配は無い。
「遅いな・・・」
呟いたときだった。
「誰がです?」
いきなり背後から返事が返ってきた。
驚いて後ろを向く。
いつの間にかテキトー先生がいた。
「いつからいました?!」
「今来ました」
ホントかよ・・・。
「それより出発しますよ」
そう言ってさっさと歩き出すテキトー先生。
「待ってくださいよ」
急いで後を追う僕。
これが過酷なバイトの始まりだった。
一時間ほど歩いて、とある豪邸の前に着いた。
あまりにも大きくて思わず見とれてしまった。
「凄いな・・・」
これで自給が良すぎる理由が分かった。
「入りますよ」
ええっ?!こんな屋敷に?!
「そりゃそうでしょう。依頼主に会わなきゃ話になりません」
いや、その通りなんですけどね。
庶民の僕には抵抗があると言うか・・・。
「我慢してください」
その言葉で僕は諦めた。
ここでやめたら生活費が無くなる。
「分かりました」
それだけ言って門をくぐる。
入ってすぐの庭はよく手入れされていて、とても綺麗だった。
本当に凄いな。こんなお金持ちに係わることなんて一生無いと思ってたのに。
「ここは雲水財閥の屋敷の一つです」
へぇ。雲水財閥と言えば世界でも有名な巨大企業じゃないか。
「ええ。今回はここの社長が依頼してきたのですよ」
何故ですか?
「それは依頼主にあってから聞きましょう」
そう言って歩き出す。
しかし、広すぎて迷子になりそうだ。
そろそろ本格的にネタ切れです。
毎週楽しみにしてくださっている皆様、すみません




