第二話
今日だけ二話投稿です
鹿馬御学園。
僕たちが通っている学校の名だ。
(一応幼稚園から大学まで一貫ではあるが、受験して入ることもできる。僕は前者だ)
正式には違うらしいが偏差値が低いことからこう呼ばれている。
なぜその名前なのか。
意味は押して知るべし。
ヒントは逆さにしてみ?
とにかくどんなバカでも合格できると評判だ。
それでも卒業する頃には全員真人間になっていると此方も評判だ。
何があったのかは知らん。
知りたくもない。
きっと地獄を見るだろうから。
そして胡散臭い噂もたくさん飛び交っている。
いわく、地下には研究施設があるだとか
あったら怖いよ。
いわく、不老不死の人間がいるとか
もう人間じゃないよ?
いわく、特別クラスがあるだとか
これは本当でした。
噂って怖いね☆
~閑話休題~
この学園は今時珍しく全寮制だ。
何処が珍しいのかって?
それは規模にある。
学年ごとに男子寮、女子寮がありとんでもない人数を抱え込んでいる。
その数、およそ数千人。
ビックリだよ!
何でそんなにいるのさ!
・・・取り乱した。
すまない。
悪気はあった(黒い笑み
とにかくこの学園は広い。
バカにならないほど広い。
当然だ。何千人といるのだ。
広くなくちゃ話にならない。
僕だってなれるまで何度迷ったことか。
それでもあえて言わせてもらおう。
迷いました。
ごめんなさい、見栄を張りました。
・・・ここ何処さ。
現在時刻、午前九時四十一分をお知らせします。
待ち合わせは第三時計台の前に九時集合。
僕のほかにも転入する生徒がいるらしい。
遅刻だ。
完全に遅刻だ。
そもそも第三時計台って何処さ。
なんで時計台が三つもあるのさ。
ひとつで良いじゃん!
ひとつで十分じゃん!
そんなこんなでうろうろしていると
庭園まで来てしまった。
やっぱり無駄に広い。
・・・なんか前から来る。
すさまじい砂埃だ。
まだ百メートル以上離れているのにはっきり見えるほどだ。
今もすごいスピードでこっちに来ている。
そして僕は見た。
砂埃の中心。
そこには台所に出没する通称G。
それを追いかける白衣を着た人物。
Gのスピードは異常だがその人物はさらに猛スピードでもうすぐ追いつきそうだ。
って、ちょっと待て!
進行方向には僕がいる!
このままだとはねられることは確定だ。
回避・・・間に合わない。
声をかける・・・聞こえなさそうだ。
止める・・・冗談じゃない。
・・・あれ?これだめじゃね?
僕死ぬんじゃね?
そんなことを考えている間に
はい もう目の前まで来てました。
ちょっ!まてぇぇぇぇ!
僕はまだ死にたくない!
神よ!ヘルプ!!
助けてくださいぃぃぃぃぃぃぃ!
祈っている間に僕の体は宙を待っていた。
まるで砲撃のような轟音。
次いで、何かがつぶれるような鈍い音。
・・・人間の体からこんな音出るんだ~。
今僕はそれを体感している。
って言うかあの人の力すげぇ。
人間はねたのにスピードがまったく落ちていない。
ここで走っている人が僕のほうを見て何かを叫ぶ。
僕の意識はここで暗転した。
~SIDE AUT~
おかしいですねぇ。
何かはねた気がしたんですが。
後ろを向く。
するとそこには
ボロ雑巾もとい学園の生徒が倒れていた。
あぁ、はねたのはあの子か。
・・・これ問題になりますよねぇ。
とりあえず無事かどうか聞いてみますか。
「だいじょうぶですかぁ~?」
あ、気絶した。
まずいですよねぇ。
まさか遅刻した生徒を迎えに行く途中でゴキさんを見かけておいかけっこに夢中になっていたなんて。
私は生徒の元へ駆け寄り、顔を覗き込む。
「おやおやぁ~?」
どうやら遅刻した子のようだ。
ちょうどいい。
ついでに連れて行きますかぁ。
私はその生徒を担ぎ上げて入り口を開け、地下へ降りていく。
わたしったらなんて優しいんでしょうかぁ~。
跳ね飛ばした生徒をわざわざ目的地へつれてきてあげたなんてぇ。
・・・あれ?
これって悪いのは私ですよねぇ。
毎週火曜日に投稿したいと思います




