第十八話
「そう言えば、二人は何処でテキトー先生のことを?」
「私はいきなり引っ張られて気付いたら生徒会室にいた」
「わたしも同じ」
なるほど。二人とも拉致られたってことだ。
「その後、桜花と話を聞いて待ってたって訳」
「自己紹介が独創的すぎてついていけなかった」
分かるような気がする。
「それにしてもあの人、いったい何者なんだ?」
「「知りたくない」」
同感です。
「あ!もうこんな時間だ!またな、ヒロ!」
「お邪魔しました」
そう言って二人は自分達の寮へ帰っていった。
二人が帰った後、この体が何処まで動くのか試すことにした。
すると驚くべきことに、力と体力は下がっているくせに動く早さは全く変わっていないのだ。
これなら二人に守られる事無く僕も戦力になりそうだ。
そんなことを考えながら愛用の木刀を持ち上げて見る。
しかし
「何だコレ?!こんなに重かったか?!」
筋力が下がっているせいでロクに振り回せないのだ。
「不味いな・・・」
体育祭本番までに何とかしなきゃ・・・。
しかし、木刀ってどうすれば軽くなるんだ?
下手にイジって壊れたら話にならない。
う~ん・・・・・・・・そうだ!
こんなときこそ近藤先生に相談してみよう!
ご意見 ご感想などよろしくお願いします