第十話
生徒会執行部。風紀委員会。
この単語を聞いて思い浮かべるのは学校の秩序を保つ凛々しい姿だろう。
だがこの学校に限りそんな事は無い。
なぜならば、生徒会にも風紀委員にもそれぞれ僕の幼馴染が一人ずついるからだ。
(その際僕もスカウトされたが両方断った)
しかも二人とも完璧超人。(ファンタジーの世界に呼ばれるなら間違いなく二人の内どっちかだ)
おかげでその二人以外は全く仕事をしない。らしい。前に二人とも愚痴ってた。
だが二人にはファンクラブという手足が存在する。
その為、生徒会や風紀委員よりも実質そいつ等の方が非常時に役に立つ。
ちなみに二人とも性別は女である。にも拘らず老若男女問わずファンがいる。(実際教師内にも数人いる)
僕内できれば会いたくないランキング堂々の同率一位だ。
二人に会うと決まってファンクラブの連中が殺しに来るからな。(もちろん教師も入っている)
今までは全部退けてきたがあいつ等も二人を守るため日々強くなってる。
次は勝てるか分からん。
なのに二人とも自分から僕によって来る。
迷惑極まりない。(超鈍感)
今回は敵になる以上、こいつ等の事は無視できない。
~閑話休題~
一年生で何故入ることが出来たのか。
それはまたもこの学園独自のシステムが絡んでくる。
スカウトシステムと呼ばれるそれは学校公認の組織のトップに与えられた権限であり、
一年生でも有能な者がいれば選挙前でも自由にスカウトして自分の組織に組み込んでも良いといったぶっちゃけ凡人には関係のないものだ。
スカウトされた者が断るのは自由だが大体の奴は諦めない。
必ずと言っていいほどしつこく勧誘しに来る。
実際二人とも一ヶ月近く毎日毎日勧誘されてやっと折れたほどだ。
それくらい執念深い。(しつこいが僕は両方断った)
話を戻そう。
少なくとも僕はあらゆる分野であの二人を超える人間を見たことが無い。
片方が苦手なことは大体もう一人が得意としているからね。(普通の人が見ても分からないくらいの差しか無いが)
そう。もう気づいた人もいると思う。二人は双子だ。
余り似ていないが。容姿も性格も。
それでも二人とも絶世の美少女と言える。
容姿端麗。成績優秀。スポーツ抜群。彩色兼備とは正にこの双子のためにある言葉だ。
こんなのが二人も敵に回るのだ。
しかもテキトー先生等オプション付きで。
鈴木「しかもまだ障害がある。」
え?まだあるの?