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私の母にとって、「ベルギー王室御用達のチョコブランド」と「アメリカのカフェチェーン店」は同じである

作者: ヤスゾー

 みなさん、こんにちは。 

 最近、朝と昼の気温の寒暖差が酷いですね。

 寒暖差アレルギーで鼻がむずむずしている毎日です。


 今回は、うちの母の話です。

 うちの母は何故か、三千円分のス〇バのクーポン券をよく私にくれます。

 最初は「ありがとう!」と喜んでいた私ですが、あまりにもたくさんプレゼントしてくるので、最近、恐怖を覚えています。

 意味のないプレゼントなんて、実の親からとはいえ、何だか怖いです。

 この間は、柔軟剤を大量にもらいました。

 なぜ? なぜ、くれるの?

 これを「母の愛だ」と言われれば、まあ、それまでなのですが。


 さて。

 そんな中、いつもと違うクーポン券をもらいました。

 ゴ〇ィバの「ショコリキサー」の二千円分のクーポン券。

 ???

 な、なぜ……?

 私、とんでもない田舎に住んでいまして、車を三十分以上走らせないとス〇バが見えてこないんですよ。

 ス〇バでさえ、そんな状態なのに。

 ゴ〇ィバなんて、どこにあるのよ!?

 あった!(グーグ〇マップ調べ)

 車で一時間以上!!

 母はなんで、そんな遠い所に私を追い込もうとしているの!?

 いや、待て。

 今、季節はクリスマスだ。

 息子がクリスマスプレゼントに欲しがっている玩具の専門店は、丁度、そのゴ〇ィバの近くにある!!

 そうか。

 母はそれを見込んで、ゴ〇ィバのクーポン券を……!

 ……ないな。

 うちの母は優しいけど、気遣いが出来るわけではありません。

 気遣い出来る人間は、柔軟剤大容量パックを5パックも同時に持たせないのよ! しかも、入浴剤お得パック(通常の五倍)付き。

 重い。

 愛が重過ぎる!

 持っていく力も、置く場所も無いよ~。

 ありがたいけどね。

 ありがたいけど、腕が抜ける……。


 とにかく、ゴ〇ィバのお礼は言わねばと、連絡をしました。


 私「ゴ〇ィバのクーポン、ありがとう。息子のクリスマスプレゼントを買うついでに、お店に寄るね」

 母「そう。良かったわ」

 私「しかし、いつもス〇バなのに、なぜ、今回はゴ〇ィバなの?」

 母「え? 今回、送ったのも、ス〇バよ」

 私「いや、どう見ても、ゴ〇ィバなんだが……」

 母「あら、いやだ。間違えちゃったのかしら」


 母は私と同じ……いや、それ以上におっちょこちょい。


 私「あ、大丈夫だよ。さっきも言ったけど、クリスマスプレゼントを買うついでに寄るから。忘れないようにするね。これを逃したら、使う機会が無いだろうし……」


 何か理由が無い限り、車で一時間以上もかかる場所に行かない。

 ゴ〇ィバだけじゃ、理由としては弱いな。


 母「忘れてもいいわよ」

 私「え?」

 母「ス〇バで出してくれるわ」

 私「ゴ〇ィバの商品を、ス〇バが出すの!?」

 母「うん。だって、似ているもの」

 私「……」

 母「……」

 私「あー、似てる似てる。じゃあ、もし、忘れたら、ス〇バに聞いてみるわ」

 母「そうして。じゃあね」

 私「うん。ばいばい」






 聞けるかーーーーーーーーーーー!!!!


 ゴ〇ィバの商品券を持って、ス〇バで「これ、下さい」って言うの!?

 嫌だ!!

 ただのやべえ奴じゃん!

 


 確かに、似ている。

 調べていただければわかりますが、ゴ〇ィバの「ショコリキサー」はス〇バの「フラペチーノ」に似ています!

 でも、

 ゴ〇ィバは、ベルギー王室御用達の高級チョコブランド!

 ス〇バは、アメリカのカフェチェーン!

 混ぜるな、危険!

 全然、違うわーーー!!!


 こんなインパクトのあるやりとりがあり、忘れるという事はありませんでした。

 しっかり使わせていただきましたよ。

 

 ただ、私には味の違いがわかりませんでした。

 ゴ〇ィバもス〇バも、美味しい。


 旦那と娘は、ご満悦。


 旦那「全然、違う。(ス〇バと)比べ物にならない」

 娘 「セレブの味がするわ」


 息子?

 あの子は胃腸が弱くて、夏だろうと冷たい飲み物を飲むと、すぐお腹を壊してしまいます。

 今回も三口ほど飲んだところでストップさせました。

 可哀想だけど、これでお腹は痛くはならないだろう。


 息子「お腹、痛い……」


 ダメだった。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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