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異世界のんびりモニター生活  作者: ナタデココが好き
アルシュタイン王国編
12/41

奴隷たちを身請けしたいと思います。

 フェンリルって獣人に変化できるんですね。


 小説などでは、銀色の大きな狼の姿が普通で、人型に変化するのは読んだことがない・・・、いや、昔見たアニメに、自分自身を『わっち』と言う狼がいましたね。うん、これもありかもしれません。


 俺たちは、奴隷商人のところまで急ぎます。早くしないと、日が暮れてしまいます。奴隷の子供達も一緒なので、それほど早く歩けないですけどね。


「地図によると、この店みたいです。」


 店に入ると、奥から男が一人歩いてきます。


「いらっしゃい。」

「こんにちは、ギルドで子供達を身請けしたいと伝えると、ここに行くように言われたのですが?」


「ああ、ギルドで荷物持ちをさせていた子供達ですね。」

「はい。」


「とりあえず、こちらにおかけください。」


 男から椅子に座るように促されます。俺とエミュさんが座ると、子供達は壁際で待機します。


「それで子供達というのは、そこにいる全員でよろしいのですか?」

「はい、お願いします。」

「理解されていると思いますが、子供なので力はありませんよ?」

「かまいません。」

「では、こちらの書類に1度、目を通していただけますか。」


 俺は、奴隷商人から紙の束を受け取りました。そこにはこう書いてあります。


『奴隷を買うときの注意点』


 奴隷を所有するための注意事項が書いてあるようです。要点を上げると以下の様になります。


 1、奴隷を購入した者は、その者の衣食住を保証しなければなりません。

 2、所有者が管理責任を怠り、奴隷を餓死、または過労で死亡させた場合、法律により処罰されることがあります。


 この国の奴隷たちは、法律で最低限の生活水準を保証されているようです。読み終わったので、商人に紙を返します。


「注意事項、確認しました。」

「では、子供達の身請けに必要な金額ですが、相場はひとりあたり金貨1枚となっています。3名で金貨3枚になります。」


 やはり子供だからか、ずいぶんと安く感じます。商人に金貨を三枚渡します。


 次に、契約魔法で3人を俺の奴隷にします。契約に使う書類に血判を押します。子供達が指を切るときに涙目になっています。


 あんず以外の子供は、ひとりは猫獣人の『ソフィア』。もうひとりは、小人族の『オリビア』。


 オリビアさんをしばらく見ていると、鑑定の窓が自動で表示されます。年齢が32歳になっています。不思議に思っていると、商人さんが補足してくれました。


「ああ、オリビアは子供のように見えて、すでに大人です。力は弱いので、子供達と一緒に荷物持ちをしてもらいました。」


「私は32歳になりますわ。」

「ソフィア、4歳にゃ!」


 すべての手続きが終わり、無事3人とも契約できました。俺は、礼を言って店の外に出ます。そのまま、ドラゴニアの家があったところまでテレポートしました。


「え?」

「にゃにゃ!?」

「テレポートを習得しているのですね。すばらしいですわ。」


 あんずとソフィアは驚きましたが、オリビアさんは普通の反応ですね。


 テレポートの転送範囲が、魔力操作で任意に指定できるようになりました。以前みたいに、手をつながなくても一緒に飛ぶことができます。


 エミュさんが驚いたように言います。


「あれ? ご主人様、家がなくなっています。」

「はい。野営の時などに便利かと思いまして、ずっと持ち歩いていました。」


 広いスペースに、大黒天の大袋から家を取り出します。


 ズッズーーーーン


 突然現れた家に、4人とも呆然と立ち尽くしています。


「さあ、皆さん中に入りますよ。人数が増えたので、明日にでも増築しないと駄目ですね。。」


 俺がそう言っても、他の人はまだ外で呆然と立ち尽くしています。さすがに家が入るアイテムボックスだとは思わなかったのでしょうか。


 家に入ると皆をリビングに集めました。


「それでは、初顔合わせの自己紹介でもしますか。俺は皆さんの主人となってますが、保護者と思ってください。名前はゆうじです。よろしく。」

「私はエミュです。よろしく!」

「あんずなのです!」

「ソフィアー!」

「オリビアと申します。よろしくお願いします。」


「では、皆さんに初めての命令をします。」


 俺がそんなことを言うと、みんなはちょっと緊張しているようだ。


「一度、みなさんの意思を聞きたいと思います。俺を主人として隷属するのが嫌で、自由になりたいと思っている人は正直に言ってください。これは命令です。もし奴隷が嫌な場合は、すぐにでも契約を解除して自由にしてあげたいと思っています。」


 周りを見渡すけれど誰も何も言いません。解放されたくはないのでしょうか?


 しばらく沈黙が続いた後、オリビアさんが口を開きました。


「少なくとも、あんずとソフィアは1人では生きていけないと思いますわ。そして、私も小人族で力がなくて冒険者にもなれませんの。生産系のスキルも持っていませんし、計算もできないので商人にもなれません。可能でしたら、ご主人様の保護下でいたいと思いますわ。」


「そうなのです。あんずを捨てないで!」

「ソフィアもご主人しゃまと一緒にいたいにゃ!」


 あんずやソフィアを捨てるなんてできませんから。。しかし、ご主人しゃまって・・・。かわいいですね。


「前にも言いましたが、私の心も体もすでにご主人様の物です。」

「子供の前で、その言い方はやめてください。。」


 エミュさんも今のままが良いみたいです。


「みなさん、このまま俺が主人で良いでしょうか。それでは次の質問です。契約魔法ではなく、テイム魔法で進化してもらいますがよろしいでしょうか?」


 オリビアが不思議そうな顔で聞きます。


「テイムですの? 確か調教師の魔法でしたか?」

「はい、どうやら俺がテイムして眷属となると、種族が一段階進化するらしいんですよ。」

「すごいですわ。どちらも隷属に変わりないので、私はかまいませんわ。」


 オリビアは賛成してくれた。


「あんずも問題無いのです。」

「ソフィアも大丈夫!」


 あんずもソフィアも賛成してくれた。


「私も、テイムされたこのままの状態でいいですよ。」


 エミュさんも賛成のようだ。


 これで全員賛同してもらったことになりますね。問題は、獣人にテイムの魔法が適用されるのかです。こればかりは、試してみないとわからない。


 俺はまず、あとから奴隷にした3人の契約魔法を解除しました。エミュさんも解除しようと思ったのですが、そのまま重ねることにしました。


 最初に、エミュさんにテイムの魔法をかけてみます。しかし、残念ながら変化はありませんでした。


 次に、小人族のオリビアさんにテイムをかけてみます。獣人ではないので失敗するかと思いましたが、無事に眷属化したようです。種族は『エルフ』になりました。エルフってあの有名な種族でしょうか? 外見はまったく変わっていません。


 次に、あんずをテイムしてみます。種族が『神獣フェンリルの幼生体』になりました。隠し文章がなくなっています。外見も、すこし銀色の髪が長くなって、尻尾もふっさふさになりました。


 最後に、ソフィアをテイムしてみます。外見はまったく変化無しですね。しかし、種族が『招き猫』になりました。これは種族名ではないのでは?


 何故、前世の猫の置物?

 何か神の介入が感じられるんだけど。


 そもそも、魔物にだけ有効なはずのテイム魔法が、獣人や小人族にまで有効なのは普通では考えられないことですよね。これも神の仕業なのでしょうか。


 そして、三人とも職業が『神の使徒の従者』になりました。



 こんなの、どうやって皆に説明すればいいのですか。(主にソフィア)




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