2話 スキル確認&人助け
「ん、ここは?」
目を覚ますとそこは森であった。まだぼーっとしている意識を頑張って覚まし辺りを見回した。太陽の光はあまり差しておらず猛獣かモンスターらしき声もしている。
「神様、草原に転移させるって言ったじゃん。全然草原じゃないよ…」
だが幸い近くにはモンスター等はいないっぽいので自分のステータスの確認とスキルを鑑定していく。
キリシマ シュント
LV1 ¥0
HP 10000
MP 10000
STR 100
DEF 100
SPD 100
INT 100
LUK 1000
・スキル・
*取得経験値増加(超絶大)
*創造魔術
*絶・鑑定
*アイテムボックス
*スキル強奪
・加護・
マレスの加護
レベルアップ時にステータス上昇量が2倍になる。さらに魔術を使用するときのMP消費を1/100にする
このステータスが高いのかどうかは分からないがLUKは高いと直感で感じた。
次はスキルの確認。スキルを一個一個確認していく。スキルの鑑定は頭の中で鑑定と念じるだけで簡単にできた。
取得経験値増加(超絶大)
このスキルを持っている者の取得する経験値を100倍にする。
創造魔術
自分で魔法を創れる。魔法の威力、速度大きさによって消費するMPは変わる。
絶・鑑定
鑑定の上位互換。このスキルを使えば全ての情報を読み取れる。
アイテムボックス
異次元空間に物を収納できる。使用者のMP量によって大きさが変わる。MP1000で家を1個分程。このアイテムボックスは特別製で中は時間が止まっており、モンスターを入れると勝手に解体してくれる。
スキル強奪
スキルを持っている相手に触れるとスキルを奪うことが出来る。奪うスキル、lvは自分で調整可能。スキル強奪EXの下位互換
と、出た。ある程度チート小説を読んでいたシュントにはこれがどれだけチートが分かる。特にアイテムボックス、これはすごく便利だ。わざわざ解体しなくていいし多分最高品質な解体だろう。ちなみにアイテムボックスの中には神様からの餞別なのか剣が入っていた。
スキルの確認が終わり一息ついているとモンスターの声が近くで聞こえた。木の陰にそっと隠れそのモンスターを鑑定した
ゴブリン lv83
名前とレベルだけしか表示されなかった。てかレベル高くね!?ここ初心者にはきついだろ!ここはやばいと考えた俺は全力で森を抜けた。
「はぁはぁ、やばかったー。もし戦ってたら魔王うんぬんの前に死んでたな」
息を整えていると遠くから悲鳴が聞こえた。創造魔術で魔法を創る。
「超音波探知」
自分を中心に水の波紋が外側にいくようなイメージをすると、ここから100メートル程離れた場所に8つの点があった。そこに向かって走っているとその最中にドンドン点が減っていく。
これはマズイと思いさらに走る速度を上げていく。集団が見えてくると血の匂いがした。馬車は荒らされ、荷物が落ちている。その馬車の裏から声が聞こえた。
「金をやるから、命だけは…命だけは助けてくれ!」
「はっ、甘い、甘すぎるよ!私は人を殺したいだけなんだよ!」
その言葉が聞こえると俺はアイテムボックスに入っている剣を取り出し盗賊と向き合った。
「誰だ、お前は?そいつを助けると言うんだったらお前も殺すぞ」
殺すという単語が聞こえると少し体が震えた。しかし相手を倒さなきゃ自分がやられる。そう考えて剣を握り直した。
「そうか、そんなに死にたいなら死にな。やれ」
リーダーらしき女が手下にいうと男が4人程切り掛かってきた。相手のスキルを奪う為何とか相手に触る。いくつかスキルを奪えた
剣術lv6
槍術lv4
火魔法lv2
風魔法lv2
を奪うことができた。相手はまた切り掛かってきたが剣術スキルを奪われたからなのか動きが鈍っていた。
なので剣を少し当てるだけで相手を殺せた。残りはリーダーの女だけだ。血に濡れた剣を持って近づくとさっきの威勢はどこにやら命乞いをはじめた。
「や、やめてくれ…そうだ、私とペアを組んで一緒に盗賊をやらないか?金も女も好き放題だぞ」
「黙れ」
その一言とともにその女の腕を切った。
「うあぁぁぁぁぁぁ!」
「本当はお前みたいな奴は殺したいがな、奴隷にでもなって今までの償いをするんだな」
そう言うと女は気絶した。ふぅと息をつくと俺は助けた商人らしき男に近寄った。
「もう、大丈夫だぞ」
「ありがとう、助かった。にしても君は強いんだね。俺はガドラス、トゥーマの街で商店をやっている。君は?」
「俺はシュント。気づいたら向こうの森にいて記憶がないんだ」
「なっ!?向こうの森は魔の森といわれる危険度Sの場所だよ。よく生きてここまでこれたね。にしても記憶喪失か…てことは身分を証明するものもない?」
「ああ、無い。やはり身分を証明するものがないと街には入れないか?」
「いや、そこは俺が何とかしよう。命の恩人だからね。お金もないんだろう?俺が融通してやる」
「いいのか?こんな怪しい人間にそこまでして」
「言ったろ?君は命の恩人だ。さらに記憶喪失なんて言われたら見捨てるわけには行かないだろ?」
「分かった。で、街までは何でいくんだ?」
「あまり傷のついていない馬車があるからそれでいこう」
「それでは頼む」
血止めをしておいた女盗賊と俺は馬車に乗りこの場所を後にした。
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キリシマ シュント
LV1 ¥0
HP 10000/10000
MP 10000/10000
STR 100(100)
DEF 100(100)
SPD 100(100)
INT 100(100)
LUK 1000
・スキル・
剣術lv6 New
槍術lv4 New
火魔法lv2 New
風魔法lv2 New
*取得経験値増加(超絶大)
*創造魔術
*絶・鑑定
*アイテムボックス
*スキル強奪
・加護・
マレスの加護
レベルアップ時にステータス上昇量が2倍になる。さらに魔術を使用するときのMP消費を1/100にする
誤字脱字があったら教えてください。
トントン進みます
16.12.21に加護の説明の文章を直しました。