八話 その4歳児、実力把握
あれから三年が経った。俺は今死別の森と言われる森にいる。なぜ俺がこんなところにいるのか説明しよう。1歳の誕生日に集まっていた人たちが俺のことを相談していた。そしたらなぜか3年間ミレジアさんのところで俺の力を伸ばすようにと言われた。理由は力の使い方と上達だった。でも母さんが最後まで反対して父さんが止めようとしたけれども呆気なく倒されミレジアさんに説得されていた。でもこの3年間は楽しかった。魔法と魔術のことこの世界ギミティアの歴史、種族、常識など様々なことを教えられた。そして今思うと1歳児であの〈ステータス〉はない。一般男性の平均の〈ステータス〉は生命が100前後でそれ以外は60以下なのだ。ただ幸運は個人それぞれだった。そして今の俺の〈ステータス〉はこんな感じだ。
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名前:ジン=ロードギア
種族:人族 男性
年齢:4歳
レベル:57
生命:1374
魔力:9658
筋力:87
耐久:267
精神:1769
敏捷:327
幸運:300
固有スキル:〈孤独な心Lv―〉〈魔導眼Lv4〉
スキル:〈水魔法Lv8〉〈風魔法Lv7〉〈空間魔法Lv6〉 〈重力魔法Lv7〉〈生命魔法Lv7〉〈魔力操作Lv9〉〈魔力察知Lv6〉〈剣術Lv3〉
魔法適性:水・風・空間・重力・生命
称号:〈転生した者〉〈魔導の天才児〉〈殲滅者〉〈寂しき者〉
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という風にバッチリ4歳児にして化け物をやっています。はは。なんか笑えてきた。なんでこんなことになってんだ?でも今考えると父さんも異常だと思うんですけど。まあいいか。この死別の森は兎に角魔物が多い。しかもレベルが70前後という一般からすると化け物ばかりだ。それでもこいつらを倒せるようになっている俺もおかしいか。まあ。3年間でミレジアさんに鍛えられとてつもない人物になった俺は残り
一週間で帰ることになった。そうして今はもう日課になった獲物を捕りに来ている。
「あと一週間か。長かったな」
そうしていると大きな黒い熊が出てきた。
「グァァァァァァァァァァアアァァ!!」
「おお。ブラックベアーか。珍しい。熊鍋なんていいかもな」
そうしているうちに熊が突進してきた。
「うるさいな。〈ブレイクルーム〉」
そうして熊の頭部が消えた。
「よし!これで食料ゲット。〈アイテムボックス〉これで完了。この後どうするか?意外にも早く手に入ったし。散歩でもするか」
少し歩いたところに大きな湖が見えてきた。森の中に綺麗な水の湖なんとも幻想的な風景だ。
「ここともすぐにさよならか。寂しいな」
【ご主人。湖の近くに人型の魔力反応があります】
こいつは俺のスキル〈魔導眼〉による脳内音声だけの相棒だ。こいつは〈魔導眼Lv2〉で発動したものだ。とても戦闘面で助けてもらうことが多い。何度命を助けてもらったか。
【魔導眼】魔導に関する全ての習得が急激に早くなる。
Lv1 魔力が視認できる Lv2 人格生成
Lv3 レベル上昇時魔力量上昇 Lv4 魔力支配
「ああ。ありがとう。ニア」
【いいのです。私はご主人のために存在しますので】
「よし。行くか」
そうして人型の魔力がある場所に向かって走った。そこで見たのは腰まで伸びた綺麗な金髪そしてどんなものでも見透かされるような紅眼の俺より少し年上に見える少女だった。
「あなたはだれ?」
「私は……私は人の気配がしたので通りかかった者です」
「そうなの?」
「ええ」
なんだこいつ?こんなところに人がいるなんておかしい。
ニア。ここら辺一帯の異常な魔力を探ってくれ。
【探したところ特に変わった魔力はありません。ですが大きな魔力が存在しています】
それに敵意か害意はないか?
【はい。ございません】
「あなたはどうしてこんなところにいるのですか?」
「ギルティアがここまで連れてきた」
ギルティア?何のことだ?こいつわけがわからない。
「そのギルティアとは何ですか?」
「こっち」
そう言って少女は歩いて行った。そうして警戒しながらジンは少女について行った。
そこで見たのは黒紫色の大きな龍だった。
『その者は誰だ?ミーナよ』
ここでスキルレベル基準の説明です。
スキルLv1 凡人級
スキルLv2 努力して一応使える
スキルLv3 レベルに見合った物をしかっり使える
スキルLv4 努力だけで到達できる
スキルLv5 達人級
スキルLv6 天才級
スキルLv7 天才中の天才
スキルLv8 天災級
スキルLv9 英雄級
スキルLv10 神級
という感じになっています