四話 その0歳児、魔法指導 決定
本に気を取られすぎたか。どうしたらいい。このまま素直に打ち明けるか。いやもし打ち明けて気味悪がられたら。どうしたら。
「ええっと」
「ジンあなたその本を読んで魔力を解放したの?」
「うん」
「すごいわ!!ジンすごいわ!!」
あれ?おかしいな?母さんなんかとても嬉しそうだ。
「マーカスちょっときて!ジンが自力で魔力を解放したわ!」
「本当か!!?」
来るのが早いよ。父さん。この人マーカスが俺の父親だ。
「ジンから魔力が出ているでしょ!」
「確かに。ジンお前は魔法を使いたいのか?」
え?なんか思っていた反応と違う。このままいけば教えてもらえるかもしれない。
「はい!僕は魔法が使いたいです」
「どうして魔法を使いたいと思った?」
い、言えない。ただ興味本意で魔法使いたいなんて。でもそれ以外だと子供っぽさがない。よしあれだ。
「前フィリニャが読んでくれた勇者の物語で魔法のことが出てきて僕も使いたいと思ったからです」
「そうか。分かった。ジンに明日から魔法を教えよう。シャリア頼めるか?」
「ええ。もちろんよ」
「よし。ジン。お前はこれから魔法が使えるようになっていくだろう。だから先に行っておく。人前で魔法を使う時は考えてから使えいいな」
「はい!」
やった。魔法を使えるようになるのは先だと思っていたがこれで使えるようになるぞ。明日が楽しみだ。
~ マーカスside ~
そしてジンが眠りに着いた頃三人は集まっていた。
「私が仕事をしている間そんなことがあったのですか」
「ええ。やっぱりジンは天才だわ。前から私たちの会話を理解しいる感じだったもの」
「そうだな。まだ0歳なのに読み書きができていることがすごいな」
普通から見たら異常だ。確かにジンは賢い。だがらこそこれから道がずれないようにしなければ。
「私でさえ魔力を解放できたのは四歳の時よ」
「シャリアも普通にすごいが」
「これからどうなっていくのか楽しみだわ」
「ところでジン様の魔法適性は何だったのですか?」
「あ。忘れてたわ」
「俺も珍しく浮かれていたみたいだな」
やはり自分の息子が自分ではできないことをやったんだ。天才だと思わせてくれて嬉しかったからな。
「確かシャリア様は魔法適性は基本属性の水と特殊属性の生命と結界でマーカス様は基本属性が火と風と土だったはずですが?」
「ええ。合ってるわ」
「そうだ」
「お二人共数少ない三属性持ちでもしかしたらジン様も三属性持ちかもしれませんね」
「そうだといいわね」
「まあ。分からんが。シャリアすまんが明日から頼む」
「もちろんよ。この《氷銀の魔女》に任せなさい」
「何かあったら呼んでくれ」
「わかっているわよ」
「よし。今日はもう寝るか」
「そうですね。シャリア様明日から頑張ってください。それでは失礼します」
「お休みなさい。フィリニャ」
「俺たちも寝よう」
「ええ」
そして《氷銀の魔女》ことシャリアによる魔法指導が始まる。
二つ名を入れていきます。でもヒロインを出すことができない。
それでもこれから頑張ります。
今見ている方々読んでいただいてありがとうございます。