三話 その0歳児、魔法入門
やっとこの時が来た。俺はこの四か月で読み書きができるようになった。
これでこの世界の歴史や文化そして魔法について調べることができる。
まずは、魔法から調べていこうと思う。なんていったて前世でははなかったものだ。どんなもので、どのように使われ、どのように発達してるのかなど気になってしょうがない。さあ、早速やっていこう。
「たしかここに。魔法入門~これを読めばあなたも魔法師?~が。あった!」
今でも思うがなぜ~これを読めばあなたも魔法師?~なんだ?疑問にしなくてもいいだろ。
「ええと、魔法とは魔法適性により自分の持っている魔力を変質させ詠唱により特定の現象を起こす」
この魔力てのはなんなんだ。まあ読んでいけばあるだろう。
「ここに出てきた魔力というのはどんな人でも少なからずあるものです。そして魔力量も人それぞれである。だが魔力を使用するには体に魔力があることを理解し体中を巡っていることを感じないとならない」
「体中を巡るというのはイメージである。胸の辺りに熱いものがあると思う。そこから全身にある回路流れていると意識をすることが基本的なイメージである。このある回路を魔力回路と呼ばれる」
まずは巡っているイメージをすることだな。
「あれ?なんともならない?イメージが足りないのか?」
どういうことだ?特に何も感じないが?ならもっと明確なイメージで。
「血管が流れるイメージなら。おお。うまくいったみたいだ。これは少し体が熱いな」
慣れるまで時間がかかるか。よし次だ。
「ええっと。魔力適性は〈ステータス〉か外から魔力を流してもらいどのような変質傾向があるのかを調べる」
え!ステータス!そんなものがあるのか。俺はゲームではRPGが好きだったからこれはとても嬉しい。ただ困った。これでは適性を知ることができないではないか。あと少しだというのに。
「仕方ない。知識だけは入れておく――――」
「ジンあなたどうして魔力がもう出ているの?」
そこには俺の母親シャリアが驚いた顔でこっちをみていた。
おお、なんてこった。