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僕は爆弾を抱えている。

作者: SOR


僕は足が悪い


遺伝だから仕方がない


何度も救急車に運ばれたことがある


もうすっかり常連さんだ






ある時、またやらかしてしまって


救急車を呼ぶことになった


痛くて、痛くて、痛すぎて


立つことすらできない


息もまともにできない


目の前がくらくらした


意識を失いそうになった


救急隊員の人の声が電話越しに聞こえた


「それくらい自分で行ってくださいよ


大した怪我ではないでしょう」


目の前が真っ暗になった


苦しい、苦しい、苦しい


お母さんが頼み込んで


やっと救急車は来てくれた


病院の先生は珍しそうに僕を見た


「こんな怪我あるんだねえ」









人混みが怖い


押されると足がダメになってしまうから


見た目は普通の人と同じだから


電車の優先席に座ると


嫌そうな目で見られる


どれだけ訴えても


それが届くことはない


僕はまだ子どもだから


足がダメになってしまっても


席を譲らなければいけない


常に松葉杖を持っていれば


また変わったのかな





僕はいつも爆弾を抱えている


いつ歩けなくなるかわからない


爆弾を抱えて今日も生きている





読んでいただきありがとうございました。

この話はほぼノンフィクションです。

周りに気を配れる、そんな人になりたいですね。

世の中にはこんな思いをして生きている人間もいるんだ、と思っていただければ幸いです。

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