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『伝説の剣』Dragon Sword Saga 外伝1  作者: かがみ透
第一章 戦士の炎
2/21

戦士の炎(2)

改行、表現その他、読みやすく直しました。(2016.8.7)

 数日経っても、ケインは、まだレオンと一緒であった。

 その晩も、宿屋で、二人は寝る支度をしていた。


「里親って、案外見付からねえもんだな。お前の村の人は、よっぽど親切だったんだな。みんな、お前や、お前の母さんによくしてくれたんだろ?」


「うん。ぼくがまだ小さかった頃だから覚えてないけど、母さんが旅の途中で具合が悪くなって、たまたま通りかかったあの村で、しばらくお世話になっていたんだって。


 その時、看病してくれたターミアと、ずっと仲良くしてて、母さんが病気で亡くなった時に、ぼくの母親代わりになってくれたんだ。ターミアは、まだ若くて、結婚もしていなかったから、どちらかというと、年の離れた姉さんのようだったけど、ぼくのことを本当の息子みたいにかわいがってくれたし、怒る時は、本気で怒ってくれた。


 近所に住むダニエルおじさんには、ぼくと同じくらいの男の子がいて、よく一緒に遊んでくれた。そんな暮らしが、またできるとは思ってないけど……引き取ってくれるところを探すのが、こんなに大変だとは思わなかったよ」


 ベッドのシーツを整えながら、ケインは言った。

 その姿をじっと見詰めているうちに、レオンは、居たたまれないような、何とも言えない気持ちになっていった。


「お前、里親が見つからなかったら、……小姓でもいいのか?」


 ケインは、何気なく振り返って、彼を見た。


「いいよ。働かなくちゃいけないんだったら、働くよ」


 レオンは、自分の中に沸き起こってきた、何か遣る瀬ない思いにまかせて、ケインを鋭い目付きで睨んだ。


「働かされて、いいようにこき使われてでも、生きていこうってのは立派だけどな、世の中、綺麗なことばかりじゃないんだぞ? 遠慮して居心地悪かったり、苛められるかも知れねえ。だが、その方がまだマシだと思えるくらい辛いこともある。


 年端も行かない、お前くらいの子供が、表向きは小姓として、実は、汚ねえじじいの色子だってことだってあるんだ! それなら、お前みたいなかわいいカオしてりゃあ、すぐにでも食いついてくるんだからな!」


 ケインが、子供らしくない醒めた瞳で、レオンを見た。


「先を急ぐんだったら、もう一緒に探してくれなくてもいいよ。ぼくひとりで平気だから」


 その態度に触発されたレオンは、ケインの胸元に掴みかかった。


「生意気言うな! だいたい、お前はひとりでいい子ぶってて、ガキのくせして、可愛気ないんだよ! 本当にそれでいいのか? もらわれて、その家で、一生、そいつらの顔色伺って、暮らしていって、……それでいいってのか? お前は、それで、本当に満足なのか!? 俺には、そうは思えない!」


「はなしてよ、レオン、いきなり、何を……!」


 彼は、乱暴にケインを突き放した。

 床に転がったケインは、苦しそうに咳き込みながら、片方の目だけ開いて彼を睨んだ。


「本当のことを言えよ! お前は、まだガキだ! ガキなんだから、大人に遠慮せず、俺にも遠慮せず、言ってみろ! 思ってることを言ってみろよ! 本当に、一生小姓でもいいと思ってるのか!?」


 炎のような眼だった。

 高い所から注がれるその鋭い瞳は、幼いケインには、そう思えた。


 やさしかったはずのこの男が、なぜいきなり自分に、こんなにも辛く当たるのだろうか。


「立て! 野盗に向かっていった時のお前は、そんなんじゃなかったはずだ! お前は逃げなかった! あの時、お前は、本当に、隣の村に、助けを呼びに行くつもりだったんだろう? なぜ、自分だけで逃げなかったんだ!? 俺を連れて、なぜあの村へ戻った!?」


 少年の瞳が、今までの愛くるしさを無くしていき、まるで、その時の野盗を見ているかのような、恐怖と憎悪を、交えていった。


「ぼくは……、ぼくは……!」


 ケインは、食い入るように、レオンの眼を見返した。


「……ぼくは、かあさんーーターミアの(かたき)を取るんだ! ……親切だった村の人たちを殺したあいつらを、いつかきっと……いつかきっと、ぼくが倒してやる! それまでは、どんなことをしてでも……たとえ、小姓でだって、生きてかなくちゃならないんだ!」


 キッと見据えるその青い瞳に魅きつけられらかのように、レオンは、すぐには口を開けなかった。

 それこそが、ケインに求めていた応えだったのだ。


「やつらが憎いか!? やつらを、自分の手でやっつけたいか!?」

 なおも挑発するように、ケインを見る。


「あたりまえだ!」

 ケインは立ち上がって、レオンに負けずに見返す。


 しばらくにらみ合いが続いた後、ケインの意志の強さを認めたレオンは、ふっと、満足そうに微笑んだ。


「よく言った! それでこそ『男』だ!」


 ケインの方は、まだ睨むように、彼を見ている。


「だが、どうやって、奴等を倒すつもりだ? お前よりも大きく、力だってある奴等だぞ。あてはあるのか?」


 ケインの瞳には、困惑の色が浮かび、一気に揺らぎ出した。


「そ、それは……」

 口の中で、もごもごいいながら、レオンから目を反らす。


 レオンは、ふっと笑った。


「俺が戦い方を教えてやろう。やつらを倒せるほどの力がついたら、その時は、みんなの仇を討ちに行け!」


 ケインの瞳が大きく見開き、レオンを穴の開くほど見つめた。


「なんだあ? 俺じゃ、イヤか?」


 もう、既に、いつもの彼のおどけた口調に戻っていた。


「う、ううん! ありがとう、レオン! ぼく、がんばるよ! レオンみたいに強くなって、絶対やつらをやっつけてやるんだ!」


 キラキラと瞳を輝かせている彼は、今までの少年のようでいて、少し違って、レオンには映った。


(いい眼だ……! 既に、戦士の眼をしている!)


 レオンは、もう一度、満足そうに彼を見た。


「よーし、お前のことは弟だと思って、これからビシビシ鍛えてやるからな! 覚悟しとけよ!」


「アニキっていうより、父さんくらいのトシじゃないか」


 ケインの方も、もとの少年のような、からかうような瞳を、レオンに向ける。


「またお前は生意気な口を利く!」


 レオンの腕がケインの首に巻き付き、二人は、じゃれ合った。


 翌日から、村の外れの森の中で、ケインの特訓は始まった。


「まず、始めに、受け身を身に付けろ。ダメージの少ない転び方を教えてやる。攻撃することは、今はまだ考えなくていい。上手く転がることを覚えるんだ」


 レオンは、弧を描くように左右に横転する練習をさせた。

 慣れて来ると、どんな体勢からでも、そのように転べるような訓練に変わった。


 身体の筋肉を鍛え、基本的な体力作りはもちろんのこと、川へ行けば流れに逆らって歩き、山の間にある岩場では、大きな岩々を飛び越えたりと、自然の地形、性質を生かした訓練も多い。


 少年は、常に彼の言うことに忠実だった。

 中には、時々、ケインには何の意味があるのかわからないこともさせられるが、黙って従っていた。


 そして、かなり早い時点で、レオンは、武道の基本的な組み手も、ケインに教え始めていた。


 疲労が頂点に達し、レオンとの組み手の最中に思うように足が動かず、倒れた時も、彼の厳しい声に従い、歯を食いしばって立ち上がる。


 子供を育てたことのないレオンの体当たりのような接し方は、母親だけに育てられたケインには経験のないことだったが、それでも、口答えや、弱音を吐くことはなかった。


(強くなれ、ケイン! お前なら、出来るはずだ!)


 そんな期待をかけながら、レオンはひたすらケインを鍛えることに専念していた。


 まだ未発達な少年の身体には、少々厳しい試練であったかも知れなかったが、そうした訓練の後には、レオンは砕けた口調で語りかけ、おいしく、栄養のあるものを食べさせ、充分な休養を取らせた。


 ケインは、もし、兄や父親がいたら、こんな感じなのだろうか、と密かに想像しては嬉しく思い、レオンの方も、ケインのことを、単なる弟子とは違った思いで見ていた。




 数ヶ月に及ぶ特訓の後、この日、初めてケインは、剣を持つことを許された。


「これを、お前にやるよ」


 レオンがケインに渡したのは、短めの長剣――ロング・ソードだった。


「鍛冶屋に頼んどいたんだよ。子供用に、少し小さめに作ってくれって。だけど、見た目ほど軽くはないから、この剣振ってるだけで、かなり鍛えられるはずだぜ」


 ケインは、鞘から剣を引き抜く。

 日の光を受けて、剣は、白く輝いて返すーーその光を、眩しそうに見ていた。


「あの……、これ、本当に、ぼくがもらっちゃってもいいの?」


 レオンは笑いながら、ケインの背を叩いた。


「当ったり前じゃないか! お前、野盗をぶちのめすんだろ? せめて、剣くらいは持ってないと、やつらの武器には対抗出来ないだろうが。だからってな、あいつらとやり合うには、まだ早いんだからな」


「ありがとう、レオン……!」


 剣を鞘に収め、しっかりと握り締めて、ケインはレオンを見上げた。


 彼は、少し照れたように、大きな手で、少年の頭をくしゃくしゃっと撫でた。


 その後、レオンは、夜寝る前にも、剣を振っているケインの姿を頻繁に目にした。


「よし、大分よくなってきたぞ!」


 ケインが剣の稽古にも慣れてきた頃、レオンのケインにかける声も、厳しく叱りつけているものとは徐々に変化し、時々感心するようなものも混じってきていた。


「ガキにしちゃあ、よくやるじゃないか、って程度にはなってきたぞ。まだまだ大人には及ばねえけどな」


 はあはあ息を切らして天を仰いでいる少年の横に、腰を下ろし、レオンは木の筒の中の水を飲み、それをケインに放った。


 ケインも水をがぶがぶ飲むと、また仰向けに寝転んだ。

 二人が出会った頃に比べると、ケインの仕草は荒っぽく、年相応の少年のようになってきている。それまでの、父親不在の生活とは、一変していた。


 空は青く、ほとんど雲がない。

 さわやかな空気と、強過ぎない風が心地よい。


 ふと、レオンが隣を見ると、ケインはいつの間にか寝息を立てていた。

 その様子に、ふっと微笑んだレオンも仰向けになり、空を眺めていた。


 どのくらいの時間が経っただろうか。

 目を覚ましたレオンが、起き上がる。

 青かった空の彼方は紫色に変わっており、辺りは、もう夕方になりかけていた。


「いっけね。眠っちまったみてえだな。おい、ケイン、いつまで寝てる……」


 言いながら隣を見ると、眠りこけていたはずの少年の姿はどこにもなかった。


「なんだ、あいつ。宿にでも帰ったかな」


 レオンは、ゆっくりと身を起こすと、ぶらぶらと山を下っていった。


「おーい、ケイン、帰るなら帰るで、一言くらい――」


 宿の部屋の扉を開けてみたが、誰も見当たらない。


「……? どこ行ったんだ?」


 首を傾げながら、レオン部屋を後にした。


(まさか、特訓が嫌になって逃げ出した……? だが、一番辛い時は、もう乗り切っている。逃げ出すんなら、もっと前に逃げてるだろうし、……それに、ヤツは、そんな根性のないヤツではなかったはず……)


 そんなことを考えながら町を何気なく歩いていると、町民たちの様子がいつもと違い、皆、何かを口々に、慌ただしく通りを行き来していることに気が付いた。


「『赤いオオカミ族』が、隣の村を襲っているらしいぞ!」


「何!?」


 彼は、町民のひとりを捕まえた。


「おい、今『赤いオオカミ族』と言ったな? どこだ! やつらは、今どこにいる!?」


「隣の村だよ! こっちにまで被害が及ばないように、今のうちにみんな避難した方がいい! あんたも早く帰って戸締まりするんだな!」


 町民は、レオンの手を振り解くと、急いで走って行った。


「ケイン、まさか……!」


 彼は、村の外に駆け出しかけ、はっとしたように立ち止まった。

 そして、またもや、右往左往している町民のひとりを、捕まえた。


「おい、隣の町へは、どう行くんだ!?」


「あんた、何言ってんだ! 今、隣町は、賊の放った火矢で、辺り一面火の海だって言うぜ。やめとけよ、死にに行くようなもんだ!」


 町民も必死の表情で答えた。


「いいから、教えてくれ!」


 行き方を聞いた彼は、一旦宿屋に戻り、ウマを隣町目がけて走らせた。


「早まるなよ、ケイン! お前じゃ、まだ奴等には……!」


 馬上で、焦る気持ちを抑えながら、レオンは必死にウマを駆り立てた。




「お前、悪運強いな」


 その後、火の海になっていた、既に野盗たちの去った村で、傷を負って倒れているケインを見つけ出し、レオンは、宿に連れ戻っていた。


「まったく、この程度で済んだからよかったぜ」


 レオンは、宿屋の主人から借りた薬箱から、化膿止めの塗り薬を取り出し、ケインの身体に塗り付ける。

 声を漏らすまいと、ケインが痛みを堪える。


「こんなの、魔道士に治療の呪文でも唱えてもらえりゃあ、一発で治っちまうんだが、俺は魔道士ってヤツが、どうも好かなくてな。それに、少しは痛い思いをしないと、()りないからな。自分の実力もわからないで相手に挑むと、どんなことになるか、お前もわかっただろ?」


「だけど、……ちょっとは、斬り付けられたんだ。ひとりも倒せなかった、わけじゃない……!」


 薬がしみて、うっと顔をしかめたケインは、喘ぐように言葉を吐き出した。


「なんて生意気なヤツだ!」


 レオンは笑い声を上げると、少し真面目な顔になった。


「やるんだったら、絶対に勝つことだ。奴等に言葉は通じない。力が一番だと思ってる奴等に、敗北を味わわせるには、奴等が絶対だと思っている『力』で、打ち負かすしかないんだ。奴等が間違っていて、お前が正しいと思うのなら、『力』で勝て」


 レオンは、応急処置を終えると、完全に真剣な表情で見下ろした。

 それをケインは、痛みを堪えながら、薄く眼を開いて見つめている。


「感情に任せて向かっていっても、そんなのは勇気でも正義でもなんでもない。ただの感情のコントロールが出来ない人間であって、戦士とは言えない。戦いは、もっとシビアなもんだ」


「野盗は、自分たちより強い者には向かっていかない。ちょっと剣を交えれば、すぐにお互いの実力はわかる。それだけ奴等は実戦を重ねている。だが、根性が曲がってる故に、明らかに、自分たちより弱い者に対してだけ、殺戮を繰り返す。


 弱者をいたぶっているに過ぎない、自分たちが強いと勘違いしている馬鹿な連中だが、それは、裏を返せば、奴等は、同じような眼に遭うことを、最も恐れているということだ。追いつめられ、恐怖のどん底に突き落とされ、嬲り殺されることを、最も恐れている証拠だ。


 それが怖くて、自ら災いをもたらす側に立つ、実は、ただの小心者なのだ。


 本当の強者とは、力があるだけではなれない。自分の力を人に見せしめることなく、無力なものを守り、時には、自分以上の敵とも戦い、勝つことの出来る者こそが、本物の強者だと、俺は思う!


 時と場合と必要に応じて、決してやり過ぎることなく、力の加減ができるものなのだ!」


「時に、強者の中にも、情けこそ大敵だと思っている奴もいるが、実は、そうじゃない。あんな野盗のような奴等ですら、憐れんでやることは必要だ。いくら奴等のような悪人に対しても、最初から殺すことを目的に攻撃するのでは、やっていることは同じだ。自分の力を誇示しているだけだ。


 自分より強い者が、この世にいた――奴等には、それをわからせ、少々痛い目を見せてやればいいだけだ。


 ヒトがヒトの命を奪っていいなどとは、ヒトの決めることではないのだ。いいか、どんなヤツにも、情けだけは、かけることを覚えておくんだ! 剣が強いだけでは、だめなのだ。


 真の勇者というものは、いくら正しいことをしていても、ヒトとして間違ったことはしてはならないのだ! 正義とは、ヒトとしての尊い誇りと、秩序からくるものなのだ!」


 それまで積もり積もってきた想いを吹き出させたように、熱く、一気に(まく)し立ててしまってから、我に返ったレオンは、一呼吸おいて、ケインを見た。


 苦しそうに喘いでいる少年に、彼の声が届いているものかどうか――。


「お前なら、俺の言っていることは、いずれわかるだろう」


 実の息子に向けるような、レオンは父親のようなおおらかな瞳を、ケインに注いだ。

 ケインは、その暖かい瞳に包まれながら、眠りの奥底へと、引き摺られていった。




 ケインの怪我も癒え、元通りレオンとの剣を交えた特訓も再開して、数ヶ月ほど経った頃だった。

 この日の特訓を終え、夕方になって山から町へと下っている途中、二人は、ただならぬざわめきが、町の方からしてくることに気付いた。


「食料を、どんどん持ってこい!」

「はやくしろ!」


 見晴らしのいい丘の上から、二人が町を見下ろすと、見覚えのある大柄な男たちが、町民を突き飛ばし、ある一カ所へと追い込んでいた。


 よく見ると、男たちは、腰の辺りに、赤い布の切れ端を、くくりつけている。


(『赤いオオカミ族』!)


 レオンは、隣のケインに視線を移す。

 ケインは、表情にこそ出さなかったが、その大きな群青色の瞳には、明らかに怒りの炎が燃えていた。


 彼は今、この間の二の舞を踏むまいと、強く自分を制御しつつ、どうすることもできない悔しさを感じている――そんな風に、レオンには見えた。


「やつら、小さな村しか襲わないって、聞いてたのに……」


 呻くように、その言葉は、ケインの唇から漏れた。


「おそらく、いくつもの村を制圧して、いい気になった奴等は、今度は、少し大きな町にも、目を付けたんだろう」


 レオンの静かな声を聞いて、ますます怒りが込み上げてきたように、ケインの拳は、わなわなと震えていった。


 子供ながらに、必死に自分を抑えようとしている彼を見ているうちに、レオンの心は決まった。


「行くぞ、ケイン!」


 はっとして、ケインがレオンを振り向く。


「いいの? ぼくが行っても?」


 レオンが、にやっと笑う。


「ついてこい! 今日は、実地訓練だ!」

 言うと同時にレオンが、ひらりとウマに飛び乗った。


 ケインを引き上げて、自分の前に跨がらせ、ウマを勢いよく駆り立てていった。


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