第6話
入学式が終わった。なんか普通に終わった。一般的な入学式と同じように進行して終わった。もっと魔法的な何かがあると思ったけど普通に終わった。なんかショック。
気を取り直してこれから通う1Aのクラスに行く。初日から授業があるみたいだが教科書はいらないらしく持ってきていない。
1Aクラスについたが、なんか言い争っている声が聞こえる。教室に入ったら貴族風の金髪の少年と赤髪の少女が言い争っている。できるだけ関わらないようにしよう。とりあえず端の席に座って先生がくるまで『魔力操作』の練習をして待つことにした。どうしても話が聞こえてくるので聞いていると試験でやらかした人がいてそれについて言い争っているようだ。少しして男の先生がきたが、それでも言い争っていた。そしたら先生が言った。
「今年の新入生はずいぶんと余裕だな。そんなだとすぐに降格しそうだな」
降格? と思ったが多分2Aのクラスに行くことを言っているのだろう。成績でクラスを分けるのだから悪くなれば落ちることになる。そうなると成績優秀者としての特典が少なくなるので落ちないようにしよう。でも、今まで普通の学校と同じ感じだったので退屈にしそうだと思っていた。しかし今はこれからの生活は楽しそうだと思う。
そうして夢想していると、いつのまにか自己紹介が始まっていて、残りは私だけだ。とりあえず立って名前を言ったがほかに何を言えばいいのかわからないためそのまま座った。その後は何も言われなかったためこれでよかったのだろう。
今後の授業内容についてだったが1Aは好きなように授業を受けていいらしい。先生曰く、
「お前たちは優秀だ。だから自分の足りないところは自分でわかるはずだ」
とのことで好きなことをしていいらしい。本を読むもよし、鍛えるもよし、もちろん遊ぶもよしと本当に何でもやっていいらしい。ただ、降格したらエライ目に合うと言われた。まあ落ちる予定はないし図書館があるらしいのでそこで勉強すればいいや。思っていたより時間が増えたから家にいた時と同じような訓練もできそうだ。明日からは朝に集まる以外は自由勉強なのでどう過ごすか決めよう。
それと一番の成績優秀者は私だと言われた。頑張ってきたかいがあるな。




