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第9話

 10歳になったゼファー・クリミナルドです。あれから母さんの用事がない日は毎日模擬戦をしていた。といっても用事がある日は年に1,2回あるかどうかで、それも1日で終わる内容だ。

 模擬戦は今日で一区切りで、これから新しいことをするみたいだ。ひとまず今日は外に出るみたいだが、そういえば一度も外に出たことがないからどうなっているのか楽しみだ。母さんが来るまでの間模擬戦について振り返ってみようと思う。

 模擬戦を再開してからは手も足もでずにボコボコにされていた。こちらから攻めればよけられてカウンターをくらい、守りに入れば気づけば叩かれれていた。どうしようもないのでひたすらがむしゃらに攻めてカウンターをくらうの繰り返しだった。しかし少しずつカウンターが見えるようになってついに防ぐことに成功したが、まともに受けて防いだため木剣がふきとんで叩かれた。それが再開してから半年のころだ。

 そこからはカウンターを見切ることができるようになったが、避けようとすれば避けられずにくらい、防ごうとすれば受けた木剣ごとふきとばされた。そのため防ぐでも受け流すように防ごうとしたがうまくできずにふきとばされる日々が続いた。どうすれば防げるか考えていると防ぐのではなくそらせばいいのではないかと思いついた。そうして次の日の模擬戦でカウンターを叩いてそらすことができ、五合ほど打ち合うことができた。その後はフェイントにひっかかり頭を叩かれたのを覚えている。それが始めてから1年のころだ。

 それからは打ち合うことも多くなりどんどん剣術にのめりこんでいった。もう少しで母さんにも一太刀浴びせることができると思っていたから模擬戦が終わるのが残念だ。

 そうしていると母さんがやってきた。


「準備はできてる?できてるなら行くわよ。」


 行くってどこに行くのと聞くと、


「言ってなかったかしら。ゼファーもそろそろ経験してもいいと思ってね。魔物狩りよ。」

 そう言ってさっさと歩いて行ってしまった。

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