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9話 料理人さん頑張ってね

評価やブクマありがとうございます!

「おおっ!大きなお肉!」


長いテーブル?に並ぶ鳥の丸焼きみたいなやつにハーブが散りばめられていてとても美味しそう!


他にはキノコのスープにパン、トマトみたいな果実とかたくさんある


お昼もステーキ食べたけどお肉はどれだけ食べても飽きないよね!お肉大好き!


「シオリの気が済むまで沢山食べていいわよ、テーブルマナーとかも気にしないでね」


隣に座っているメアリーちゃんがそう言う


「うん!メアリーちゃんありがとう!」


フォークとナイフを手に取りさっそくお肉を食べた


「んー!美味しい!」


味付けは塩と少量の胡椒かな?それだけなのにお肉自体にしっかり味がついていて噛むたびに旨味が広がる


「このお肉ってなんのお肉?」


「たしかホロホロチョウね、空を飛ぶ鳥の魔物よ」


このお肉で唐揚げとか作ったら凄く美味しいんだろうなぁ…


スープもキノコの出汁がしっかりでていてちょっと癖のある味だけど私は好き


このキノコもお醤油で炭焼きとかなんか料理の幅が広がるなぁ


私はお腹がいっぱいになるまで食べた後メアリーちゃんにお風呂に連れて行かれた


「ほら!こっちよ」


「う、うん」


メアリーちゃんの綺麗で真っ白な肌に見惚れてしまっていた


私はメアリーにされるがままに座らされ身体や頭、尻尾など隅々まで洗われた


「それにしてもシオリって髪サラサラよね、尻尾もそうだけど普通の宿にはそんな良い泡ないと思うのだけど…そもそもお風呂自体無いんじゃ無いかしら」


「えっと、お風呂は毎日入ってるよ、泡というかシャンプーは良いやつなのか分からないけど」


テントについてたもの使ってたしね、あの一回テント仕舞うと布団とかお風呂とか全部新品の状態になってるっぽいんだけどこれもエヴァちゃんのおかげなのかなぁ


「こんなサラサラになる泡があるのね!今度使わせてくれないかしら?」


メアリーちゃんはシャンプーが気になったみたい、女の子だもんね!身だしなみは綺麗でなくちゃ、メアリーちゃんは今でも綺麗なのにもっと綺麗になったらどうなっちゃうんだろう


「うん、今度持ってくるね!」


「約束よ!」


そしてお風呂から出た後私は普通に私服に着替えようとしたらメアリーちゃんに止められて今まで来たことのないワンピースみたいなパジャマを着せられた


「シオリ、似合ってるわよ!可愛い可愛い!」


「そうなのかな、自分じゃわからないや」


こんなフリフリした服装初めてだから似合ってるのか全然分からない


普段は尻尾の穴が空いた短パンや尻尾が下から通せるミニスカートに上はカッターシャツを、そして上からロングコートやローブ、歩きやすいブーツを履いている


全部適当に召喚したものだけどアニメとかで見た服装そのままだからこの世界でも動きやすい服装だった、何故か召喚した短パン全てに尻尾の穴があったけどまたまたエヴァちゃんのおかげ?


「シオリの部屋は私の部屋の隣に用意したわ、何かあったら私の部屋に来てね」


「うん」


ガチャリと扉が閉まる


「あっ、キューちゃん呼んでこないと!」


一緒にご飯食べたあと私はお風呂に行ったけどキューちゃんは女騎士さんのところに行くって言ってたし多分今も女騎士さんの所かな?


さっき私と女騎士とで話していた時は女騎士さんちょうど休憩中だったみたい


今は屋敷の見張りをしていると思うけどこんな夜に大変だよね、うーん何か夜食とか作って持って行こうかな?


えっと地図だとここにキッチンがあるから料理人さんにキッチンかりてこの前作った簡単なサンドイッチでも作ろう!


「あの、料理人さんー」


「はい、何か御用で…シオリお嬢様!?どうしました?小腹が空いたならなにか作ります!」


私を見ると急に改まって話し始める料理人さん、別に私は普通の平民なんだしそんな敬語使わなくていいのに


「えっと、そんなお嬢様とかいいよ?敬語とかも」


「そんな滅相もない、メアリーお嬢様が選ばれた方、粗相な態度など取れませんよ!」


良くわからないけど料理人さんは私に対しても敬語のままみたい


シオリは知らないがメアリーが例のメダルをシオリに渡した事は使用人全員に知れ渡っているため今後も兵士や使用人はこのような態度であろう


「じゃあ、ちょっとキッチン借りても良い?兵士さんや女騎士さんに夜食の差し入れしたくて」


「どうぞどうぞ、ご自由にお使い下さい!」


料理人さんの許可が取れたので早速サンドイッチを作ることにした


フライパンでスクランブルエッグを作って胡椒をかける、あとはレタスとハムを一緒に食パンで挟む


最後に三角に切って完成!


「うん、2回目だし簡単!」


「し、シオリお嬢様!これはどういう食べ物ですか?!あと卵にかけていたのはまさか胡椒ですか?」


料理人さんが何か私のことを見ているなと思っていたけどサンドイッチを知らないみたい、あとそういえば胡椒って貴重なんだった


「えっと、一つ食べる?」


私が目の前にサンドイッチの乗った皿を向けると料理人さんは一つ取って口に運んだ


「い、いただきます…こ、これは?!パンがとても柔らかく卵も香ばしくふわふわと…この薄い肉やシャキシャキとした葉…美味しい!」


なんか自分の作った料理の感想言われるのってすごい恥ずかしい…でも美味しいって言ってくれて嬉しいな


「シオリお嬢様!このふわふわなパンについて教えてくれませんか?」


凄い勢いで料理人さんが言う、パンの作り方は分からないなぁ


「えっと私の魔法で作ったから私しか無理かも…」


食パンの作り方がわかれば出来るかもなんだけどわからないし…


「そうでしたか…分かりました!このパンを目標に私自身で作って見せます!」


急に燃えたようにやる気を出して料理人さんはそう宣言した


「うん、頑張ってね!あっ!じゃあこれあげる」


私は袋から胡椒の容器を取り出す


「これは胡椒!それもこんなに!受け取れませんよ!」


「いいよ、これも私の魔法で作ったものだしたくさんあるから」


「シオリお嬢様…ありがとうございます!シオリお嬢様の期待に応えられるよう誠心誠意料理の腕を上げられるよう努力します!」


料理人さんは力強くそう答えた


「じゃあ、私は兵士さんたちに差し入れしてくるからまたね!」


私はサンドイッチを料理人さんに貰ったバスケットに入れて外に出た


そして数年後この料理人は有名な凄腕料理人として名を馳せるのだがこの時はまだ誰も知らない

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