7話 呼び出しくらった
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「ふわぁ…もう朝かー」
昨日の疲れは取れたけどなんか気分が乗らないんだよね
「うーん、銃だけじゃ倒せない敵もいるし何か考えないとなー、旅の途中とかであんな魔物にあったらやだし」
昨日はどうやって倒したんだっけ?食べられそうになって…
「そうだ!手榴弾を口に投げたんだった!」
でも結構大きな音したし毎回手榴弾で倒すのも無理だよね、キューちゃんも頑張ってくれてるけど私もどうにかしないとな
「私は世界中を見てまわりたいだけなのに魔物が私を邪魔する…戦いたく無いのになぁ」
「キュー…?」
こうしている間にキューちゃんも起きて私の胸に飛び込んできた
「キューちゃんも昨日はお疲れ様、私の後ろとか横にいた魔物倒してくれてたでしょ、それに瓦礫に潰されていた時も助けてくれたし」
「キュー!」
「ご飯どうしよ…なんか気分乗らないし街で何か買おう」
そういえば街かなり壊れてたけどご飯売ってるかな…
「ご飯といえば串肉のおじさん無事かなぁ、多分岩にはぶつかって無かったと思うし避難したよね」
そして街に着いた
街の人たちがそれぞれ壊れた家の修復などをしていてお店がやってる気配も無かった
クー
「お腹空いた…」
昨日の夜もりんご一個だけだったしお腹が鳴って鳴り止まないよ
「やっぱり自分で作る…?うーん、でもここまで来たら料理する場所が無いし…よし!こういう時はダランさんの所に行けばご飯くらいくれるよね、キングオーガ倒したし」
そして冒険者ギルドに着いた
スーっとさりげなく入るがやっぱり中にいる人に見られる
「おい、あいつ昨日の…」
「飛竜使いだよな?」
「キングオーガを倒したらしいぞ」
ボソボソと何か話しているけど何言っているか聞こえない
「あ、ダランさんいますか?」
受付のお姉さんに話しかける
「あ!少々お待ち下さい!」
受付のお姉さんは私をみるとすぐにダランさんを呼びに行った
そして大勢の視線を浴びながら数分後
「シオリ来たか!昨日オーガキング倒したっきり帰ってこなかったから心配したぞ!とりあえず中に来い」
やっとダランさんがきた
「うん」
私は中の部屋に入ってソファに座った
「ここに来たってことはオーガキングのドロップ品を貰いにきたのか?」
「ううん、ドロップ品はいらないからあげる、それよりお腹空いたからご飯ちょーだい」
「キュー!」
私がそういうとダランさんは大笑いした
「はっはっはっ!まさかドロップ品より飯がほしいとは…確かに今はどこの店もやっていないだろうな!よし、職員に飯でも頼んでやるから昨日の事を聞かせてくれ」
「やった!ご飯!」
「キュー!」
そして私はご飯を食べながら昨日のことを話した
「なるほど、蹴られて?飛ばされ?握られ?食べられそうになったから手榴弾?を口に投げ込んで倒したと…わけわからん、そもそも手榴弾とはなんだ?」
「もぐもぐ、えっと、もぐもぐ、手榴弾ってのは、もぐもぐ、私もよくわからないんだけど、もぐもぐ、ピンを外して投げると、ゴクン、爆発する道具だよ」
「キュ!キュ!」
キューちゃんとステーキを食べながら手榴弾について話した
「これ実物」
コロンと手榴弾を机の上に置く
「おい!爆発するとか言ってたよな?大丈夫なのか?」
ダランさんが手榴弾から離れて叫ぶ
「横についてるピンを外さなきゃ大丈夫だよ、多分」
魔法とかで誘発とかするかもだしね
「多分って…まあ魔道具みたいなものか」
うーん、このステーキなんか物足りない気がするなぁ、味はするんだけど肉って味しかしなくて、塩しかかかってないのかな?胡椒かけてみよう
私はプラスチック容器に入った胡椒を取り出してパパッと振りかけた
「うん!さらに美味しくなった!」
「お、おい!これ、まさか全部胡椒か!?」
胡椒の入った容器を凝視してくるダランさん
「え、そうだけど?」
そんな驚くこと?
「超が付くほどの高級調味料の胡椒がこんなにもあるとは…」
「え、胡椒ってそんなに高い調味料なの?!」
「この容器の10分の1程度の量を俺も持っているがそれでも金貨2枚くらいはしたぞ!」
へーそんなにするんだぁ、お金不足になったら胡椒売ろうかなぁ
「そうなんだー、あっ!ならこのステーキのお礼にこの胡椒全部上げるよ!」
「なっ!お前、本気か?!オークションに出せば小さな屋敷が買えるぞ?」
「まだこれ以外にも胡椒あるしいいよーもぐもぐ」
無くなったら召喚すれば良いだけだもんね
トントン
そんな話をも食べながらしていたら扉をノックする音がして職員の人が部屋に入ってきた
「失礼します、クロフォード家の遣いが来ました、強くて獣人の飛竜を連れた女の子はここにいるか、もしいるならクロフォード家の屋敷まで来てほしい、と」
「何故領主様の遣いが…?そして獣人の女の子って…!?」
ダランさんと職員の人がステーキを頬張ってる私に視線を向ける
「え、え?私?!」
「強くて獣人でかつ女、さらに飛竜を連れているとかそんな限定的な奴シオリしかいないだろう」
「ですね」
職員の人もダランの言葉にうなずく
「クロフォード家…?どこかで聞いたことある気がするけどどこだっけ?キューちゃん知ってる?」
「キュー?」
キューちゃんはステーキに必死で話を聞いていなかったみたい
「クロフォード家はな、ここの街の領主様で貴族様だ、街の為に良くしてくれているし今も街の復興に協力的で評判も良いのだがどうも獣人が嫌いみたいだ」
獣人が嫌いって…私、獣人なんだけど、嫌いなのに呼ぶって、何かしちゃった?
「うーん、行かなきゃダメ?」
「貴族様に干されるぞ」
「…行ってくる、キューちゃんお出かけの時間だよ、でもその前に…」
「なんだ?」
私は立ち上がってお皿を持つ
「おかわりください!」
「キュー!キュー!」
「お、おう…マイペースだな」
ダランさんは呆れた顔でそう言いながらまたお肉を持ってきてくれた
お腹空いてたんだもん仕方ないね
「くれぐれも領主様を怒らせないようになー」
ダランさんはそう言っているけど獣人って時点で怒らせちゃう気がするの
私は気が進まないままダランさんに教えてもらった領主様の屋敷まで歩いた
シオリちゃんお金に困ること無いですね笑




