4話 冒険者ギルドへ
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「ごめんなさいね、本当は食事や泊まってもらおうと思っていたのだけれど…お父様が平民嫌いでそして獣人族はもっとお嫌いなのよね、こんなに尻尾ふわふわなのに」
街についてすぐに私は馬車から降りた
「ううん、街まで送ってくれてありがとう、私は冒険者ギルドにいってキューちゃんの登録にいくよ」
今も街の人たちや兵士さんにみられてるしなんとなく警戒されている気がする
「絶対にお礼するから!あっこれあげるわ」
メアリーは懐から小さな宝石が沢山装飾されたメダルを取り出した
「え、悪いよ、お礼とか大丈夫だよ?」
凄く高そうなメダルを渡されて私は戸惑う
「とりあえず受け取って頂戴!これがもしかしたらシオリの役に立つかもしれないからね」
「じゃあ、うん、ありがと」
私はすぐにこの高そうなメダルを大事にしまった
「私からもお礼を言わせてくれ、お嬢様を守ってくれて本当ありがとう」
兜をかぶっていて顔はわからないが女騎士さんも敬礼して私を見送ってくれた
・・・
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「ほんと不思議な子だったわね…可愛いしふわふわだし」
飛竜の子供と戯れながら歩く姿を後ろから見る
「お嬢様、本当にあのメダルを渡しても良かったのですか?あれは何かあった時に渡した貴族が代わり盾になる証明証、実質あのメダルを貰った者は貴族と同等の身分になるはずでは…」
「命の恩人だもの、それくらいはしないとね、お父様もメダルは本当に信用できる者を自分で選びなさいと言っていたし大丈夫よ」
あの子なら悪用は絶対しない
「旦那様は頭が固いですからお許しになるでしょうか?お嫌いな平民でさらに獣人族ですし」
「お父様もあの子と話したら分かるわ、時折おっちょこちょいだけど真っ直ぐで素直ないい子よ、それにハイウルフの群れを追い払うくらいに強いじゃない?飛竜の子供もテイムしちゃって」
「確かにその通りですね」
シオリを見送った後にそんな会話があったのであった
◆◇◆
地図を見て冒険者ギルドまで歩いた
「ここが冒険者ギルド?かな、今もだけど視線がすごい…キューちゃんってそんなに珍しいのかなぁ」
ジロジロと見られることが今まで無かったけどなんかあんまり良い気分じゃないね
大きな扉が目の前にある
「えっと、お邪魔しまーす」
ギギギギと扉を押して開くと漫画とかでしか見たことない凄い身体の大きい人や筋肉マッチョな人、兵士さんみたいな格好の人、魔法使いみたいな服装の人が一斉に私を見た
「おい、みろよ、あの獣人族のガキ飛竜の子供連れてるぞ」
「マジか、テイムしたのか?いや見たところ身なりが良いしどうせ貴族様が金に物を言わせて飛竜の子供を連れてきたんだろ」
「でもこの辺に獣人族の貴族って居たか?」
「まずこの街の領主様が獣人族を毛嫌いしてるからいねぇよな」
遠くから声が聞こえた気がするけどなにを喋っているのかはよく分からなかった、たぶんキューちゃんのことでしょ
私は受付?っぽい場所にいるお姉さんに話しかけた
「あの、この子、キューちゃんの使い魔?テイムの登録お願いします」
「あっはい!少々ここでお待ち下さい」
お姉さんは驚いた顔で私を見てすぐに奥の部屋に行ってしまった
この沢山の視線の中あまり待ちたくないんだけどなぁ、今も何か言われてるし
「すまん、待たせたな!奥の部屋で話そうか」
待ってるどころか1分程度で奥から筋肉ムキムキのおじさんが走って出てきた
そして流れるまま私は奥の部屋に連れて行かれた
「俺の名前はダランだ!よろしく」
この人って偉い人なのかな?凄い筋肉…少し私に分けて欲しい、私って凄い非力だから憧れる
「あ、シオリです、この子はキューちゃんです」
「キュー!」
ダランさんは自己紹介を済ますとキューちゃんと私を交互に見てきた
「少しその子に触れてもいいか?」
「キューちゃん良い?」
私がそう言うとキューちゃんはダランさんの前にある机の上まで飛んで移動した
「キュー!」
そして頭を下げて撫でやすい姿勢になってくれた
「良いみたいです」
「では失礼して…おお、硬そうなウロコで覆われているのに触ると結構柔らかい感じなんだな」
キューちゃんってなんか私が触る時は羽毛みたいに柔らかくてあったかいのにさっき戦っている時は狼の牙とか爪を弾き返してたんだよね、不思議だよ
「落ち着いているしシオリに良く懐いているな、よし合格だ、俺が後で登録しておこう」
そう言ってダランさんはキューちゃんから手を引く、そしてキューちゃんは私の頭の上に戻ってきた
「えっと、何か書くとかないんですか?」
「身分証を見せて貰えば契約書は俺たちギルド職員が書くぞ、あとこれは提案なんだがシオリ、冒険者にならないか?」
「え、どうしてですか?」
確かに世界中旅はしたいけど、冒険者とか危なさそうなことはあまりしたくない
「はっきり言ってその飛竜の子供が目当てだな、まあそいつをあれだけ手懐けるシオリも十分強いんだろうが」
「私が強い?全然強くないですけど…戦いとか好きじゃないです、人が危なかったりしたら戦いますけど」
戦いはほとんどキューちゃんがしてくれたしね
「総合戦力次第ではいきなりランク昇格とかもあるぞ、そもそもランクというのを知らないか」
ダランさんは冒険者のランクというのを教えてくれた
プロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、マスターの順でランクが上がっていってマスターが1番強い人らしい
「ちなみに俺は元冒険者でダイヤモンドまでいったんだぜ」
「シオリの総合戦力を教えてくれないか?もちろん他言無用にするし俺の戦力も教える」
「えっと総合戦力っていうのは確か身分証に書いてあるやつですよね」
私は身分証を袋から取り出す
「ああ、自分にしか見えないようになっていてな、一般人で特に身体を鍛えていなければ総合戦力は大体100程度だ、俺は戦力700だが自慢になるがこれより高いやつはそうそういない」
「戦力1025です…」
私の戦力、そんな高かったんだ…
でも魔力が高いだけだし重たいお鍋とか持つので精一杯だったからなぁ
「やっぱり俺より高かったか、その戦力ならマスターも狙えるぞ、どうだ?冒険者にならないか?」
私は考えた
「…すいません、やめておきます」
キューちゃん目当てっていうのもあるけど単純に私は自由に旅がしたいだけだから何かに縛られたくない、お金のことは…何か売れば多分大丈夫だと思う、うん
「…理由を、と思ったがやめておこう、よく考えたらまだ子供に冒険者は荷が重いな、すまん」
トントンとドアをノックする音がして失礼しますと他の職員が入ってきた
「おっ来たか、これをシオリに渡す、使い魔の首輪だ」
どうやらこれを付けないと街の人がテイムした魔物かどうかわからないためテイムモンスターの目印だそうだ
「キューちゃん、ちょっと苦しいかもしれないけどごめんね」
魔物や成長によって首輪は大きさが変わるらしいしあまり苦しくはないと思うけど一応心配だな
私はキューちゃんの首にカチャリと付けた
「大丈夫?」
「キューキュー!」
どうやら大丈夫みたいだ
「じゃあ、私はこれで」
「おう、何かあればまたこいよ、冒険者じゃなくても歓迎するからな、あと別に敬語とかしなくていいぞ」
こうして私は冒険者ギルドにてキューちゃんを登録することができた
キューちゃんの鱗は柔らかくもふもふになったり弾力のある吸収素材になったりカチカチの鋼鉄のようになったりと自由に変われます。見た目は変わらないです。




