あの世とこの世の狭間 2
ここはあの世とこの世の狭間
「うー…あー…もう仕事やーだー、つーかーれーたー!」
次々と送られてくる死者を選別する1人の少女が今日も嘆いていた
「もう!なんでいつもいつも男ばっかりなの?!みんなトラックに轢かれすぎ!たまにくる女の子はみんなギャルみたいなのだし!」
ここに来るのは若い男か女でかつ事故や病気で死んだ者だけ
「もっと癒しが欲しい!シオリちゃんに会いたい!」
あーシオリちゃんは今何をしているのかなぁ…危険なことしてないから心配だよぉ
「私の加護あげたのバレてさらに仕事を増やしやがってあのクソ上司め!」
「ふーん、聞いてたけどなかなかに荒れてるねー」
「誰?!」
後ろを向くと綺麗な長い黒髪に巫女服を纏う少女がいた
あの姿は…
「…アマテラス、なんで引きこもりがここにいるのかな?そもそもいつからそこにいた?」
日本にいる神…もとい管理者であるアマテラスオオカミ、管理者とは名ばかりで実際は何も仕事をしておらずずっと引きこもってダラダラしているのだ
「えっと…つーかーれーたーってところらへんかなぁ」
「ということは…」
「聞いちゃったー!エヴァンテちゃんがクソ上司って言ってるところー」
だらだらと冷や汗が噴き出してきた
「黙っててくださいお願いします」
チクられるとさらに仕事が増える、まさかこの引きこもり相手に土下座することになるとは…
「んーいいよ、私もあのエヴァンテちゃんのいうクソ上司に追い出されてねー、邪神を退治してこいって言われたんだぁ」
邪神とは元々管理者の手下で神だった者がその力を自分の為に使い悪事を働いている奴だったはず
一応このアマテラスは管理者の中でも最高位の管理者だしそこらの神は相手にならないはず
「ふーん、まあ、黙っててくれるんだったら私も協力するよー、その邪神はどこの世界に逃げたの?」
「デメテルだよー、確かエヴァンテちゃんの管轄下だったよね」
「デメテルねー…デメテル!?ちょっなんでそれを先に言わないの!?いや、私が気づかなかったのも悪いんだけど」
その世界はシオリちゃんがいるんだよー!もし邪神とシオリちゃんが会っちゃって私の加護持ちってバレたら絶対邪神はシオリちゃんを殺しに来る
なぜなら普通、管理者の加護は世界に危機が訪れていて世界を救う為に与えるのだから
自分の管轄下の世界が滅びたらその管理者の責任を問われることになる
その世界の重要度によっては管理者は神に格下げされることもあるし酷いと記憶を消されて人間などに転生させられる
邪神は相当私たち管理者や神を恨んでいるだろうし加護持ちなんて見つけたらこれ見よがしに殺しに来るだろう
「なになに?そんな慌ててデメテルだと何かダメなのー?」
「…く」
「え?なんて?」
「私もデメテルに行くから」
「えぇ!!ダメだよーエヴァンテちゃん!今の仕事どうするの?!」
うぐっ!確かに今の仕事をほったらかしで邪神退治なんてしに行ったら今度は私が邪神扱いになってしまう、ならなくても管理者権限は剥奪されるだろう
「アマテラス…私も仕事を素早く終えるから、それまで邪神お願い」
「エヴァンテちゃんそんなに邪神に何かされたの?!今までそういうのめんどくさいってやらなかったのにー」
「デメテルには私の加護をあげた子がいるの」
「あーなるほど、あれ?デメテルってそんな危機に陥っている世界だっけ?」
「…そうだよー」
「ふーん、エヴァンテちゃんなんでそんな仕事あるんだろうって思ってたけど…そっかー加護あげちゃったんだー、そりゃ怒られるよ」
「とにかくその子を守ってあげて!じゃ、デメテルに送るよ!」
それに邪神退治に生じて堂々とシオリちゃんに会いに行けるしね
「はーい、私もデメテルで待ってるねー、でも遅いと邪神倒しちゃうかもよー」
スッとアマテラスが消えて居なくなる
「はぁ…仕事やろ」
今までの何倍ものスピードで仕事をこなすエヴァンテであった
これにて第二章は終わりです。第三章もなるべく早めに投稿していきたいです。




