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4話 不思議な組み合わせね

初感想頂きました!評価やブクマもありがとうございます!

「ふーん、アクスアで正体不明の魔物ねぇ」


普段森に籠もっている私が久々に冒険者ギルドに行くと明らかにランクの高そうな依頼が貼ってあった


「正体不明と言ってもこんなにも高くなるかしら?ダイヤモンドランクパーティー以上ってそんなにも居ないわよね」


そもそも王都からアクスアまで馬車で1ヶ月以上かかるというのに誰がこの依頼をうけるのだろうか


途中にある山脈や森などを馬車で超えられるならもっと早く着くが山脈はともかく森は無理だ


「まあ私ならテレポートでいけるわね、アクスアには行ったことがないから途中の街までだけど数日くらいの距離になるかしら?」


アクスアの海鮮料理というのも実は昔から気になってはいたが行く機会が無かったため今まで食べれずにいた


「なんだ?アルマ、その依頼受けてくれるのか?」


行くかどうか迷っていると後ろから唐突に話しかけてくる女の声がした


「マーニ…貴方仕事は?」


相変わらず私に引けを取らない引き締まった肉体ね


「いやなに、久々に孤高の魔女さんが冒険者ギルドに来ていると聞いて様子を見に来たんだ」


「今回はなにも揉め事起こしてないでしょ?物分かりの悪い冒険者がいなくて助かったわ」


いつもいつも私が美しい女性だからってナンパしてくる奴らがいるのよね、もちろん返り討ちよ


「揉め事は起こしていないがどう考えてもアルマを避けてるぞ?というかアルマからとてつもない魔力が放たれてるから並大抵の冒険者が近づけるわけがない」


「自衛の為にね、言っとくけど街中ではこんな威圧してないわよ?冒険者ギルドに入ってからね」


これをしても馬鹿は近づいてくるんだからある意味で効果はないのかしら?


「はぁ…そういう話は置いておくとして話を戻すがその依頼受けるのか?」


「暇つぶしを兼ねて受けようかしら?ちょっと金欠なのよ」


私は掲示板に貼られている依頼を剥がしてすぐにマーニに渡した


「そうか、ダイヤモンドランクが1名その依頼に行ったんだが帰ってこなかった――アルマなら大丈夫だと思うが用心してくれよ」


「じゃ、早速行ってくるわ――テレポート」


視界が切り替わる


「さて、アクスアはこっちの方角だったかしら?」


道中魔物を蹴散らしながら歩いていると異色の旅人がいた


「なんでこんな所に獣人族の女の子が…それにあれは飛竜の子供――」


それにテントらしきものを片付けている少年も人間ではないということは分かる


鑑定はもう少し近づかないと使えない、それに少年やあの飛竜の子供が少女を守るように凄い警戒心で周囲を観察しているのが見てわかる


「少年はまだ私のこと気づいてないみたいだけど飛竜の子供の方は私に気づいているわね、威圧されているわ」


威圧されているといっても私には全く効かないんだけどこれそこらの飛竜より強くないかしら?これで子供なの?


もしかしてアクスアで正体不明の魔物ってあの飛竜…いや、使い魔の首輪をつけているから無闇やたらと冒険者は攻撃しないし飛竜の方もご主人様が攻撃されない限り敵対はしてこないはずよね


ちょっと様子を見てみましょうか


「あら、可愛い飛竜ね」


「そうでしょ!キューちゃんは凄くかわ――って誰?!」


テレポートで少女の隣に移動すると少女がとても驚いて叫ぶ


見た目はただの獣人族の子供ね…さて、鑑定――


「シオリ――!」


少女に鑑定をする前に少年の背中から木の根のようなものが伸びていき私を拘束した


遠くからはよく見えなかったけどこうやってテントをしまっていたのね、さてなんの種族なのかしら?見たこと無いわね


「いきなり怖いことするわね、これじゃ動けないじゃない」


「一応契約者…ご主人様は守らないといけないからね」


少年は少女のことを契約者と言ったわね――鑑定


名前 ネオ 《木の精霊》

種族 精霊

性別 ――


体力 250(弱体化)

魔力 850(弱体化)

身体能力 600(弱体化)


総合戦力 1700


能力 樹木交信、風魔法


樹木交信…植物限定で意思疎通ができ、樹木が力を貸してくれる


「ふーん、まさか精霊と会うなんて…それも契約してる獣人族が居るなんてね」


私をずっと睨みつけてくる精霊と違って女の子の方はオロオロと困惑してて可愛いわね


「ネオ君?別にこのお姉さん悪いことしてないし根っこを解いてもいいんじゃない?私もちょっと驚いただけだよ?」


ちょっと心配になる優しさね


「いやいや、これでも僕は周囲を警戒していたんだよ?それなのに気づかずシオリに近づいた…何者?」


それにしてもどうやってこの子は妖精ならともかく精霊と契約なんて出来たのかしら?


私は少女に向かって鑑定を使用した


しかしなにも見えなかった


「シオリ?!」


「今の…鑑定を阻害――お姉さんがやったの…?」


少女は頭を抱えながら私に話しかけてくる


「あら、まさか弾かれるなんて…私より強いのかしら?そこの精霊は見れたのだけれど」


鑑定を阻害されたのはいつぶりかしらね、この子が私より強いとは思えないし多分加護持ち


私が知っている限り、加護持ちは巫女のみだった気がするのだけれどまさかこの子が巫女ってことは無いわよね?


いや確か巫女は17歳、それに神国カルメーラにいるはず…


「鑑定――なるほど僕のステータスを読まれたって事は僕より相当強い…か」


興味深いけどこの辺りで遊びはやめときましょうか、飛竜の子供がここで暴れられるとアクスアにも被害が出そうね


「まっそういうことね、こんな拘束…すぐに抜け出せるわ」


私はテレポートで木の根の拘束から抜け出す


「テレポート…珍しい魔法をこうもあっさりと、はぁこれは僕勝てないなぁ」


そうは言ってもこの精霊全く警戒を緩めてないわね


「別に貴方達と争うつもりはないわよ?面白いと思って接触してみただけで敵対するつもりは無いわね」


「そう言われても信じる方が難しいね」


私の隙を狙っているのが見え見えよ、もっとも私に隙なんて無いけどね


「まっそうでしょね、そこの飛竜も寝たふりしてずっとご主人様を守っているみたいだし…ねえ、そこの獣人族のお嬢さん、お名前は?」


「名前?シオリだよ」


「シオリね、覚えておくわ…じゃあまた会いましょ――テレポート」


少女たちが見えなくなるまでテレポートで移動した

次回はシオリ視点に戻ります

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