2話 海だー
評価やブクマありがとうございます!
「何この水…これあれば僕の弱体化ほとんどしないよ?」
召喚したお水を飲んだネオ君がそう言ってくる
「えー、美味しいと思うけど普通のお水だよ?」
ごくごくとペットボトルに入ったお水を飲み干すネオ君
「これもしかしていつでも出せる?」
「出せるよ、魔力使わないし何個でも」
「これなら砂漠も超えられるねー」
食料とか困らないから旅向けの能力だよね、エヴァちゃんに感謝!
「キュー!キュー!」
「あっ!キューちゃんもお水いる?」
私がコップに注ぐとぺろぺろと飲み始めた
「ごめんね、もっと欲しかったら言ってね」
「キュー!!」
そして数日後、やっとアクスアに到着した
「おおっ!綺麗な街だね!」
「この街に来たのは久しぶりだよ」
でもなんか人少ないない?屋台とかもあんまり無いしお魚は?焼き魚とか売ってないの?
「とりあえず海いってみよう!海!」
「キュー!」
まだ海に入るには肌寒いから見るだけだけど初めての海!
海の方へ歩いていくとどんどん人がいなくなっていく気がした
「なんか街の様子がおかしくない?ずっと前に来た時は結構栄えてた覚えがあるんだけど」
「わー!冷たい!」
「ちょっとー?僕の話聞いてる?」
え?何?初めての海で精一杯だよ
靴を脱いでパシャパシャと海を歩く
「キュー!キュー!」
「わははっ!キューちゃん水浸しじゃん!」
勢いよくバイブをするキューちゃん
「いやほんと人っ子1人海に居ないのおかしいから海から離れた方が…って聞いてないよねー」
海の水って本当にしょっぱいのかな?
私は指をぺろりと舐める
「本当にしょっぱい!海って凄いなぁ」
なんでこんな綺麗な海に誰も居ないんだろうね
そう思った瞬間、私の足に何かが巻きつかれた
「何?あー私の足に巻きついたのネオ君でしょ?一緒に遊びたいなら言ってよー!」
私が大声でそう言うと不思議そうな顔をネオ君はした
「え?僕は何もしてないよ?ほら、根っこも伸ばしてないし」
ネオ君は背中を向けてくねくねと根っこを見せる
「じゃあ私に今巻きついてるのって…」
「キュー?」
キューちゃんでもないし誰――
突如として視界が逆さになる
「キャー!」
「シオリ?!」
「キュー?!」
海に大きな影が見える
「キューちゃん!ネオ君!助けてー!」
空中で手足をバタバタさせて抵抗を見せるが一向に私に絡みついた白い触手のようなものは離れない
「はぁ…だから離れた方が良いって、ちょっと待ってて」
ネオ君が凄い速度で根っこを伸ばし私に絡みついた白い触手を貫いた
「ネオ君凄いっ!って落ちるー!」
白い触手から解放されたのも束の間、私はバシャンと海に落下した
「うぅ…びしょびしょだぁ」
「シオリの自業自得だよ、僕の忠告を無視してさー」
だって初めての海だったんだもん
「キュー!」
私が海から離れる間にまた触手が襲ってきたけどキューちゃんが体当たりで追い返していた
「キューちゃん、ネオ君、助けてくれてありがとう」
酷い目にあった…
「多分人が居ない理由はあいつかな?あれのせいで海に船も出せないのかもねー」
だからどこも魚とか売ってなかったのかー
「とりあえずどっか宿か外にテントはって着替えたい…いやいっそのこと風呂入りたいよ」
風が冷たくて寒い
「あーうん、じゃあ一度外に出ようか、シオリが風邪引いちゃ困るしね」
風邪は引かないと思うけどね、私健康だし、毒も効かなかったし
タオルを召喚して髪とかを拭きながら外まで出た、街の人はあんまりいなかったから注目されただけだったけど門番の人には凄く心配された
「今海に入るの禁止だったんだね」
「危険な魔物が現れて危険だからって言ってたけどそれならそもそも海に入れないよう仕切りとか立ててほしかったよねー」
「キューキュー!」
海に入れない、魚食べれないって全く何しに私はここに来たんだろう…
本当に海を眺めただけっていう
「お腹すいた…」
「キュー…」
本当は異世界の魚料理を食べたかったけどしょうがないかー
「焼き魚召喚!」
香ばしい匂いがする焼き魚がお皿ごと召喚された
「キュー!」
キューちゃん大喜び
魚を調理する方法なんて知らないし異世界の魚料理を食べたくて今まで我慢してたけど仕方ないよね
「あー、シオリの謎魔法ね…」
何故か呆れた顔で私を見てくるネオ君
「ネオ君はいつものお水だよね?はいどうぞ」
「あっうん、ありがとう」
ネオ君はお肉とか食べないらしくお水しかいらないそう、果物は食べれるらしい
「よし!食べよう!」
自分で召喚した魚なのが非常に残念だけどあんな大きな魔物を倒せるわけが無いしそもそも海の中だから倒しようが無いもんね
キューちゃんの分も召喚して…
「いただきまーす!」
「キュー!キュー!」
今まで我慢した分、沢山食べた




