11話 旅の始まり
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私はレイン、最近冒険者ギルドの受付で働くようになった新人だ
先日の魔物襲撃のせいであまり冒険者の人たちは依頼を受けない為最近は暇なのだ
「あっえっと、ダランさん…ギルドマスターいますか?」
目の前に現れた獣人族の女の子、見た目11歳とかそのくらいの子供
こう言うギルドマスターに会いたいっていう子供たまに居るんだよね
「ギルドマスターはもっと強くなってからじゃないと会えないかなぁ」
こう言う時はまず穏便にお引き取り願おう
「えっでもダランさんに報告しないと」
なるほどそう言う設定できたか、いかにもギルドマスターと知り合いですよ感を出して騙す作戦、子供とは思えない性格をしているね、でも私は騙されないよ
「ちょっと!レイン何しているの!」
突然慌てて控え室から出てきた先輩、何故か怒っている?
先輩は私に一直線に向かっていって私の頭を殴った
「痛っ!先輩?!殴らなくてもいいじゃないですか!私何か悪いことしました?普通ギルドマスターに会うならダイヤモンド冒険者くらい無いとダメでしょう」
何故私は殴られたのか訳が分からない、この子はギルドマスターに会いたいだけなんですよ?!
「はぁー、レイン貴方あとでお説教ね、シオリさんお待たせしましたギルドマスターの部屋までご案内します」
「ちょっと!先輩?!意味が分からないんですけど!」
私の声など無視したかのように先輩はあの子とギルドマスターの部屋に行ってしまった、それもあとでお説教があるそうだ…
そのあとお説教をされた、先輩に聞かされたのだけどあの子ギルドマスターお気に入りの子なんだそうだ、あの見た目で相当強いらしい
◆◇◆
「おお!シオリ、領主様に呼び出されて帰ってこないから干されたのかと思って心配してたぞ!大丈夫だったか?」
「うん、メアリーちゃん…お友達の呼び出しだったよ」
私は昨日の出来事をダランさんに話した
「はぁ、なるほど、あの領主様の娘とシオリは友達で一緒に遊んでご飯食べたりしたと」
「うん、楽しかったよ!」
「キュー!」
ダランさんに貰ったジュースをごくごくと飲む
甘くて美味しいねこれ、なんのジュースなんだろう?
「ところでこれからシオリはどうするんだ?」
「うーん、適当に歩いて回ろうかなとしか思ってないけどダランさん何か良いところ知らない?私、いろんなところを見て回る旅をするのが夢でさ」
「ふむ、なるほどな…少し遠いがここから東の方角に行くと港町アクスアがあるんだが綺麗な海や美味い魚で有名だぞ」
海!お魚!行きたい!
「ありがとう!ダランさん!私そのアクスアに行ってみることにするよ」
「そうかそうか、道中魔物も現れるだろうし気をつけていけよ」
ダランさんはそう言って街の外まで見送りしてくれた
「じゃあキューちゃん!アクスアに向かってしゅっぱーつ!」
「キュー!」
私とキューちゃんはゆっくりと歩き始めた
「変なやつに騙されるなよー」
ダランさんも手を振って私が見えなくなるくらいまで街の外で見守ってくれた
「おお、もう地図に目的地が示してある…」
確かに結構遠いね、えっと歩いて7日くらい?
でも直線距離でそのくらいだからもっとかかるよね
「キュー!」
「そうだね、のんびりと行こう!」
時間はたっぷりあるんだし沢山寄り道しちゃっても良いよね?
ガサガサと森の中を歩く
「キューちゃん、あそこに黄色の木の実があるよ!」
「キュー?キュー!!」
私が黄色い木の実に指を指すと何故かキューちゃんは震えてその木の実から離れていく
「キューちゃん?どうしたの?」
「キュー!キュー!」
震えたまま私に何かを語りかけるキューちゃん
「なになに…ええ!この木の実猛毒なの?凄い美味しそうなのに…」
キューちゃんは野生の本能でこの木の実は食べちゃダメだと思ったらしい
凄い!全然私は分からなかったよ、さすがキューちゃん
「うう…なんか甘い匂いするし食べちゃダメかなぁ」
「キュー?!」
私って全然健康らしいし毒も食べれる気がするんだよね、でもやめた方がいいかな?うーん、やっぱり甘い匂いが私の食欲をそそる
バサッ
頭の上から手紙が降ってきた、これはエヴァちゃん!久しぶりの手紙だ!
シオリちゃんに毒は効かないから食べても大丈夫だよー
「よし!ありがとうエヴァちゃん…はむっ」
「キュー?!?!」
口の中に入れた瞬間に広がる甘い匂い、なのに甘すぎずくどくないサッパリとした果実
「おおっ!今まで食べた果物の中で1番美味しいかも」
いっぱい持っていこっと
私は沢山生えている木の実を片っ端から袋に詰める
「キュー!キュー!」
キューちゃんは私の心配をしてくれているけれどやっぱりこの木の実が怖いみたいで離れて震えていた
「よし、いっぱい取った!まだまだ探検するぞー」
「キュー!」
私たちの旅はまだ始まったばかりだ!
次回で第1章ラストになります。それに伴いリメイク前を明日削除します




