テスト
よし!思いついた!
帰り、鈴に話そう!
次はテストかー。やだなー。
それに、絶対集中できないよね!
もうどこからツッコめばいいか、わかんない!うん!
こういう時は、思ったことを全部言えばいいのかな。よし!
「なんでルーとルイが私の両隣にいるの?なんで私はテスト前で集中しようって思ってるときに幽霊に挟ま
れなきゃいけないの?なんでルイは鈴のとこに行かないの?勇気出しなよ!なんでルーは私の筆箱あさってるわけ?中2女子の筆箱がそんなに気になる?中身地味だよ?それに私、幽霊に挟まれてるから、いますっごく寒いの!両隣から冷気がタックサン来るの!ほんと寒い!だから、結論から申し上げますとね!
2人とも、私から離れて!!!!」
「うわっ!ちょっと、美織さん、どうしたんですか!急に大きな声を出してー」
「そうだよ、みー」
ニコニコっ!
「そうですよ。美織様。驚きましたよ。どうしたんですか。」
「離れて。集中できない。寒い。」
「えー」(ルイ)「み、美織様。執事の私になんてことを言うんですか!」(ルー)
このバカ共本当うるさい。今すぐ霊媒師10人呼んで除霊してもらおうかな。100でもいいけど。
あ、そうだぁー。
「ねぇ、ルイ。」
「何?」
「次なんか言ったら、鈴にあんたのダメなとこ全部言うね。」
全部だめだけど。
「すいませんでしたぁぁぁぁー」
これは!親バカならぬ、鈴バカだね!
「ルー。」
「な、何ですか。執事の私に酷いこと言ったくせに。」
「その執事キャラ抜けろよ。まず。」
「何?美織さん。」
「私、このテストでいい点とったら、バイト休めるんだー。だから思う存分、ルーの手伝いできるよ!」
「本当?」
「うん!いい点とったらだけどね!あぁ、私は今、誰かのせいで、テスト勉強に集中出来ていないのです!
あぁそれは、一体誰でしょう~~~~?」
「すいませんでした。」
お、信じた。
私のギリッギリの嘘、信じた。
バカって、時には素晴らしく思えるものなんだね!
5分後
「始め!」
こんなに集中したの初めて。