新しい幽霊
「初めまして、美織さん。僕はルーの友達の、ルイです。普通にルイって呼んでください。」
そう言ってルイが手を差し出してくる。
握れないの、知らないのかなぁ~あはは。
はい、スルーっと。
「あ、あのルイは、いつから鈴と一緒にいるの?」
「えっと、1日前、ですかね。」
「は?」
1日前?
え、幽霊って、1日一緒にいただけであんなにピッタリくっつけるもんなの?
「ルイのことは、鈴には見えてるの?」
「はい。見えているはずです。」
「なんでわかるの?」
「神様に言われたので。」
あぁ~
あの神様のことは信じない方がいいと思う。うん。
だって、この世を普通に散歩するし、学校に行くのを試練にするからね。
私は、色々と経験しているんだよ。
すると、、
「美織、授業はじまるよ。教室行こ。」
「うわっ鈴!そ、そうだね~。」
もうめんどくさいから、聞いちゃえ。
「ねぇ鈴。」
「何?」
「あの子、見える?」
その瞬間、鈴の顔が真っ青になった。
「み、見えるよあ、あの子だよね。」
「え、見えるの!」
神様、、、!本当だったんですね!
ってルイ、分かりやすく喜びすぎだよ!
「でも、私、おばけが、苦手なの。」
あぁ、分かりやすく、落ち込んでますね。はい。
う~ん、これ、どうにかできないかなぁ。