表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら狼になってた  作者: 白黒
第二章
46/81

第三十二話結界と青一色

エリスが眠ってしまったため、ゆっくりと体を四メートル位にまで大きくしていった。


これなら落ちないとは思うけど、念のために紐なんかで固定した方が良いかも・・・。

と言う事で早速氷で紐を作り上げた。無論、一本だけでは意味ないので同様に六本位作り、エリスの体を固定した。

・・・これだけ頑丈に固定すれば多少の戦闘くらいなら大丈夫なはず。

確認の為軽く走ってみたが、しっかりと固定されていて何の問題も無く走れた。


うん。これなら全力で走っても大丈夫そうだな。えっと、確か真っ直ぐだったっけ?

・・・まぁ、かとりあえず川に着けば良いか。と勝手一人で納得することにした。

一人で納得し、川を目指して歩き出した。



で、歩き出したのは良いんだけど、さっきからずっと視線を感じる。

何なの?俺がさっきの場所から歩き出してまだ十分くらいしか経ってないんだけど?

って言うか、全く襲ってくる気配がないし、俺が足を止めると視線が消える。

あれか?監視でもされてるのか?でも、俺特に何も手を出してないはずなんだけど?


視線を気にしながらだが、何とかエリスの言っていた川に出ることが出来た。


出れたのは良いんだけど、エリスが起きるまでここ動けないない?困るんだけど、俺だってやりたい事はあるのに・・・。

しばらく悩んでいたがふと思いついた。あ、結界とかはれれば離れられるんじゃ?

と言う事で結界の張り方を模索中。しかし一向に分からない。

イメージ力とかそういうのか?

川辺からに三メートルくらいに半円形の氷の壁を作りさらにその周りを吹雪で覆うようなイメージをしたら、青色の魔法陣が発動し、その通りのものが出来上がった。


『あ、あれ?なんか出来ちゃった・・・』

とつい言葉が零れた。

ま、まぁ、取り合えずこれで少しくらいエリスから離れても大丈夫なはず。

あ、そういえばこの結界って外から見たらどんな風に見えるんだ?

と言う好奇心から結界の外に出ることにした。


『何・・・これ?』

思わずそう言葉を零してしまった。


結界の外に出ると辺り一面銀世界。そればかりか雪まで降り、さらにその雪はエリスを覆っている場所から離れるほどに風も出てきて、エリスの要る場所から五十メートル離れただけで数メートル先も見えない程の吹雪になっていた。

一通り銀世界を歩き回ってエリスが眠っている場所に戻ろうとしたところで妙な気配を感じた。

その何とも言いようの無い妙な気配はまるで何かを探しているかのようにゆっくりと、辺りを見渡すように動いている。

俺は急いでエリスが眠っている結界のすぐ側まで戻ることにした。


無事、エリスの眠る結界のそばまで来ることが出来た。しかし、来る途中でその妙な気配が俺に気付いた様で、俺の後を一定の距離を保って追って来ていた。しかし、俺が結界の側で止まるとその気配は三十メートル位まで近づいてきて止まった。

一分程、静寂が続いたかと思うとその妙な気配はゆっくりと俺の居る結界の側へと近づいて来た。

十五メートル位まで近づかれてようやくその妙な気配のシルエットではあるが捉えることが出来た。

そのシルエットは人の形をしており、尚もこちらに向かってゆっくりと近づいてきている。


そして十メートル手前まで来て全体像を確認することが出来た。


その姿は、全身を青一色の鎧に身を包み、素顔を見ることは出来なかったが、どこかの国の騎士のような風貌をしていた。


あれ、でもどうやってこの人?は入ってきたんだ?一応ここに入る前にもう一枚結界があったはずなんだけど?

そんなことを考えていると、その人?は腰に差していた剣を抜き、俺に向かって威圧をして来た。

咄嗟の事で、俺は反応が少し遅れたが、俺に向けて放った威圧よりも倍くらいの殺気を向けたら、持っていた剣を地面に置き、片足を地面に付けた。

俺が戸惑っているといつ目を覚ましたのか。エリスが俺の横に居て、目を見開いて固まっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ