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転生したら狼になってた  作者: 白黒
第二章
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第二十三話ランクアップと緊急事態?

「さぁ、着きました。完成したらギルマスが直接貴方に渡すと思うので、受け取って下さいね」


そういうとウルさんは受付カウンターに戻って行った。


さて、ギルマスがカードを持ってくるまでどうするかな。これと言ってやることもないしなぁ。


ん?なんか今見られてるような感じが・・・。いや、それだけじゃない、めっちゃひそひそ話されてるんだけど?まぁ、ギルドと言えここは町の中、そこに一メートルくらいの狼が居たら嫌でも目に付くか。


さて、さっきから敵意と言うか悪意を向けてきてるのが数名、今はギルドの中だから動きはしないか。


だが、おそらく、ギルドから出て、人気の少ないところに行ったら襲ってくるパターンだな。できればそう言う面倒な事は避けたいんだけどなぁ・・・。


っていうか、いつの間にか気配察知と悪意察知のスキルを獲得してるし、天の声は聞こえなかったぞ?


まぁ、有って悪いことは無いけどさぁ、でも、面倒事に絡まれるのは、ほぼほぼ確定なわけじゃん?


あ、ギルマスが出て来た。カードの更新が出来たのか?だったらさっさと貰ってこんな場所から逃げ出したいんだけど・・・。


「お待たせしました。カードの更新が終わりましたので、お返しいたします。今回のことで、ノール君はDランクからBランクにランクアップになりました。と、言う事で、このカードはしっかりとノール君に渡してくださいね?」


何だ?!笑顔なのに寒気がするんだけど?!え、何?俺何もやってないよね?


こっわ!!さっさとこの建物から出させて貰おう。


長居すると絶対面倒な事に巻き込まれる感じがするからな。


さて、ノールはもう戻ってるか?って、あれ?宿の部屋にノールの気配がない?一体何処に行ったんだ?


もしかしたら気配察知の範囲外に出てる可能性も・・・いや、それは無いか。俺のスキル、気配察知は特有能力、超嗅覚と同じくらいの距離を正確に察知できる。この町はそこまで大きくはない。それに、万が一ノールの身に何かあった時はすぐに分かる。契約した時に天の声からこっそり説明を受けた。じゃぁ、考えられる可能性は二つ、俺が知らない間に気配察知を無効にするスキルか何かを得たか。

でも、さっきから感じてるもやもやとしたのが消えない。ノールの弓術がどれ程凄いかは知ってる。でも、近接戦は全く知らない。もし、弓の使えない狭い場所、もしくは暗闇だったなら、逆に危険だな。


気配察知に反応しないし、匂いも希薄、追えないことも無いけど、今の時点でこれほどまでに匂いが薄くなってると言う事は普通ではありえないはず。魔法かスキルのどっちかの可能性が高いな。超嗅覚の範囲は500キロ、気配察知は400キロが限界だ。

もう一つの可能性は俺の方が騙されている可能性だ。超嗅覚や気配察知に反応が無いと言う事は俺が気付かない内にスキル無効、もしくは、何らかの状態異常みたいな感じにされたかだな。特有能力さえも無効化することが出来るほどの強力な魔術、或いは魔法を使用されたかだな。

まぁ、最悪の場合はこの町くらいなら特有能力で凍り付かせること位は出来るだろ?

やったことないから知らないけど。

俺とノールが出会ったあの迷いの森とか言う場所よりはこの町は狭い、完全に凍らせることは出来なくても、使用者を潰せば魔法や魔術、スキルの場合は解除されるはずだ。

よし、被害はギルマスが抑えてくれるはず。


『絶対零度の箱庭』

「ちょちょちょっ!!何発動する気ですか?今すぐ発動を中止してください!!この町を滅ぼす気ですか?!」


ギルマスの焦った声が聞こえたが、発動を中止させることは出来ない。だってもう詠唱しちゃったし、ぶっちゃけ止め方知らないし。

『大丈夫、この町一帯と隣の町の半分くらいが凍るだけだから』

「何言ってんですか?!全然大丈夫じゃないじゃないですか!!早く止めて下さい!!洒落になりませんから!!」

一瞬、激しく発光したかと思うと直ぐに静寂が訪れた。

まるで、時間が止まったかの様に錯覚するほどに何一つ物音がしない完全な静寂が訪れたのだった。

読んで頂き、ありがとうございます。

嬉しいことにブックマークが二十件を超えました。

不定期ではありますが、頑張って投稿していこうと思います。

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