第十七話 ちょっとした休憩と・・・
太陽が丁度真上くらいの時にギルド到着した。
「まだ、約束した時間より二時間くらい早いからギルドの周りを散歩しない?」
『・・・まぁ、良いけど、俺は出来れば草の上で少し眠りたい」
「う~ん、じゃぁボクもそれでいいや」
「それじゃ、ギルドの横にある草の上で良いでしょ?」
『それでいい』
そう答え、俺とノールは草原の上で軽く眠ることにした。
眠り始めてしばらくして視線を感じたため片目だけを開けて周囲を確認すると、ギルマスが満面の笑みで俺の方見て、少しこっちに来てくださいみたいな顔をしていた。
ノールは?と思い横を見るとノールはぐっすり眠っていた。
仕方なく、ノールを起こさないように起き上がり、ギルマスの方へ向かった。
『・・・・』
「突然呼び出して申し訳ありません。どうしても貴方に聞きたいことがあったのです」
『・・・・』
「・・・あの、しゃべっていただけますか?」
『・・・誰に聞かれてるか分からないから手短に用件だけ言ってくれ』
「あ、はい。それもそうですね」
「では、おそらくですが、貴方、世界序列に入りましたね?」
『あぁ、入った』
「成程、ではもう一つ、称号と加護はありますか?」
『あぁ、称号はよくわからないのか結構あった』
「成程、ありがとうございました。ではノール君を起こして頂けますか?」
「話の続きはノール君にも聞いていただきたいので」
俺は軽く頷き、ノールの元まで氷の道を作り、ノールが寝ている部分を軽く傾斜を作り俺のいる場所まで滑らせた。
「・・・・」
ん?なんかめっちゃ見られてんだけど・・・。
さっと振り返ると、ギルマスが何とも言えない顔で俺をガン見していた。
それをスルーしてノールを突いて起こしたがノールはまだ眠い様だったので一気に目が覚めるように、背中に氷の塊を三個位入れたらうひゃぁっていう叫び声を上げて、飛び跳ねた。
笑いそうになるのを堪えながらギルマスの方に向き直ってギルマスの顔を言あげるとギルマスは、ハイライトがなくなった瞳で俺をジト目でジーっと無言で見つめてきていた。
「・・・ノール君も起きたので、私の部屋ではなしをしましょうか」
「神獣様の序列順位次第では今後の対応をどうするかを決めないといけないので」
「もしかしたら、この地方を治めている領主様に会って頂く事になるかもしれませんので」
と満面の笑みで俺に告げてきた。
あれ?それフラグじゃね?
ってか怖っ!!ギルマス、顔は笑ってるのに開いた目は全く笑ってない。
幻覚か黒いオーラみたいのが立ち上ってる気がするんだけど・・・。
ま、まぁ、取り合えず言われた通りに、ギルマスの部屋に向かった。