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転生したら狼になってた  作者: 白黒
第二章
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第十四話 教会と鑑定開始

深夜に来訪者があったが、撃退し眠りについた。


明け方、何かをごそごそする音で目が覚めた。


ん?誰だ?ノールか?


少し目を開いたが、あまりにも眠くまたすぐに目を閉じて眠ってしまった。


日が完全に昇った時に再び目を覚ました。


ガチャリと扉が開きノールが入ってくる。


「シロ、もうそろそろ行くよ」


『ん?あぁ、そういえば教会に行くんだったっけ』


「そうだよ、まさか忘れてた?」


ノールがものすごいジト目で俺を見てくる。


『・・・・・』


「まぁいいや、多分この時間帯ならほとんど人は居ないはずだよ」


『え?俺まだちょっと寝たいんだけど?』


眠そうに俺が訴えるがノールは何も言わずに俺を持ち上げ、受付まで行った。


あれ?なんか怒ってる?


俺がそんなことを思っている間に受付を済ませ、外に出て教会に向かって歩き出していた。


「シロ、教会って確かこの町の中心だったよね?」


急にノールが俺に話しかけてきた。


人の眼がある為話す訳にもいかず、取り合えず頷いた。


「そう、ありがとう」


ノールはそれだけ言い、それ以降一言も俺に喋りかけることなく教会の門の前まで来ていた。


この町の中心にあるってだけあってかなりでかかった。


なんていうか、城みたいな大きさだな。


「ギルドカードを拝見します」


急に声を掛けられて思わず身体がビクッっと反応してしまった。


その反応を見た教会の門の兵士二人がめっちゃ笑いこらえてる・・・。


「ックク・・・」


いや、ちょっと噴き出してる。


「確認できました。Dランクのノールさんですね。どうぞ、お入りください」


こうして、俺とノールは教会の中に入ることが出来た。


扉を開くと、優しそうな顔をしたおじさんが居た。


そのおじさんが俺とノールを見ると直ぐに人払いをしていた。


俺とノールとおじさんの三人しかこの空間には居ない。


「驚かせてしまい。申し訳ありません」


そう言い、頭を下げてくる。


「お待ちしておりました」


急に何言ってるんだ?と俺とノールが混乱していると、そのおじさんは話し始めた。


「実は昨晩、私の元に信託があったのです」


ん?信託?


「あぁ、信託というのはですね・・・」


といきなり信託とは何かという説明をされた。


で、その信託とやらのお陰で俺とノールがこの教会に来ると言う事がわかったらしい。


「おっと、つい私一人で話してしまいました。それで、本日はどのようなご用件で当教会にまでいらしたのでしょうか?」


「あ、うん、実は、ボクの契約獣を鑑定してもらうために来たんだよ」


「ほう、鑑定ですか?でしたらギルドでも可能だったと私は記憶しておりますが・・・」


「うん、鑑定してもらったんだけど、シロが水晶に触れたら粉々に割れちゃって、結局鑑定不能ってことになっちゃったんだよ」


「成程、そう言う事でしたら、私が鑑定して差し上げますが、如何いたしますか?」


「ボクはその方が有難いけど・・・」


ノールが俺の方を見ながら言ってくる。


俺は構わないと首を縦に振った。


「じゃぁ、お願いします」


「はい、承りました。」


こうして、俺の鑑定が始まった。

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