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~プロローグ~
僕は暗い道を1人歩いていた。自分は一体何者なのかを考えもがいていた。
僕は普通の高校生だ。性別は男。僕は教室ではしゃいでいるやつは嫌いだ。だが、羨ましく思う。え?なぜかって。僕もそうなりたかったからだ。でも僕はそのそんなふうに周りを盛り上げることは出来ない。だから影で微笑む。そんな自分が嫌いだ。変わりたい、
そんな自分でも恋はする。でも、僕の好きな人はいつも明るい。僕と真逆だ。だから、相応しくないと諦める。そんな自分がやっぱり嫌いだ。
そんな僕でも好きな事はある。歌うことだ。その時だけ全てを忘れられる。でも、そこまで、上手くはない。だから特技とは言えない、僕には何も無い、と思う自分がやっぱりやっぱり嫌いだ。
これからはじまるのはこんな自分の事が何もかも嫌いな高校生の影路の物語である