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少年の記憶
「母さん!!見て見て!!」
「なあに?」
大阪府。熊取町。
そこに、一件の住宅が建ってあった。
「ほら!!百点とったんだ!!」
そこには、両親と二人の兄弟が住んでいた。
「まあ!!凄いじゃない!!」
三歳の弟、竜は昼寝中。
六歳の兄、虎は学校から帰ってきたばかり。
自称二十七歳の母、華は育児休暇中。
そして一家の大黒柱、優馬はサラリーマンとして働いている。
「でしょ!?僕ね、これからもいっぱい百点とるんだ!!」
華に褒められ、頬をすこしばかり桃色に染めた虎は、嬉しそうに笑った。
「ふふ。頑張って_____!?」
虎の頭をそっと撫でた華は、言葉を最後まで言うことなく、目を丸くした。
「!!?...母さん!!母さん!!」
「う、うぅー!!ままー!!にーちゃん!!」
背に、我が子の悲鳴を聞きながら.....