第2話~変化~1
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回想
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…それは
アイセが
寺家町商店街に
ついた時より
1時間くらい
前の話…
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加古川家
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じっちゃん
「おぉ〜
ルイ帰ったか
ちょっと話がある
こっちへきて座れ」
じっちゃんは
仏壇のある部屋で
ルイの帰りを
待っていた
ルイ
「なに?話って?
山でも異常とか
言ってたけど〜
どうしたん?
なんかあったん?
熱でもあるん?
病院連れていこか?」
じっちゃん
「ちが〜う!
熱などない!
いいから!座れ!!
ルイ…今から言う
わしの話を
よ〜く聞け!
そして理解しろ!
…お前は陰陽師を
知っているか?」
ルイ
「うん…昔
DVD借りて
見たことがあるよ
紙が人間になったり
空飛んだり
メイクして
おどるやつでしょう
それがなに?」
じっちゃん
「あれは映画だ
実際には
メイクはせん
…ただ呪術的な事は
いろいろできる
人によって
呪術にも得意
不得意があり
占いや天体観測にも
得意 不得意がある
それは…しょうがないことだ
1つが出来なくても
他にひいでてるものがあれば
それでいいと
わしは思う」
ルイ
「…はぁ」
じっちゃん
「そこでじゃ
これをお前に
たくす」
…と言って
じっちゃんは
大きな木のトランクを
机の上にドカッと
置いた…
じっちゃん
「開けてみろ」
ルイがカギをあけ
木のトランクの
フタをあけた
じっちゃん
「これは先祖代々
当家に伝わる
武具じゃ」
ルイ
「武具?なにそれ?」
じっちゃん
「武具とは
身を守ったり
相手を倒すための
道具じゃ
中には
使えない物もあるが…
とりあえず〜
この革のベルトを
腕につけなさい
それからこの革の
ベルトは腰につけて…
この靴は…
…だめじゃ
穴があいとる
他のも修理が必要だの…
まぁ…
その二つがあれば
なんとかなるじゃろう〜
よいか…
この透明な
玉んなかに
『義』の文字が
書かれた玉がある
これを左手に持ち
剣の印を作り
両手を高く上げながら開き
外側に円を書きながら下ろし
右手を胸の前でかまえ
左手の玉を
腕のベルトにある
穴にはめ込み
こう叫ぶ
『変身!!』
…と
取扱い説明書には
書いてある」
ルイ
「へ…変身?
なにそれ?」
じっちゃん
「変身じゃ〜!!
テレビで日曜日に
やっとるじゃろ〜
なんとかライダーとか
なんとかレンジャーとか」
ルイ
「あれは子供番組やろ〜?
実際には
変身でけへんよ
…じっちゃん
とうとうボケた?」