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第7話~理由~8


…イノシシの


化け物にしか

見えませんが…」




ドーマン

「…なるほど


それならば


お前には


恐怖心が


無いと言う事になる」




リア

「…え?


どういう意味ですか?


あの者はいったい…」




ドーマン

「人の心に住む

『恐怖』が


あのイノシシを


勝手に鬼に

変えている


恐怖心が

強ければ強いほど


人には凶暴な鬼に

見えているはずじゃ…


この地には

そんな昔話が

残っておる」




リア

「昔話…?


どんな話ですか

ドーマン様?」




ドーマン

「…それは



…カンス

お前が話してやれ」




カンス

「はい

わかりました〜」




いつの間にか

ドーマンの杖の先に


カンスが蚊の姿で

止まっていた


くるりと

宙返りして

地面に降りると


カンスは

元の大きさに

戻った




リア

「カンス〜!!


どこいってたん!!」




カンス

「どうも〜

ご無沙汰してます

ねぇさ〜ん


ちょっと

ドーマン様の

ご依頼で


いろいろと

調べておりまして…


…たまたま入った

図書館で


『今昔物語』って

本を見つけましてね〜


その中に

こんな話が

ありまして…



…昔々


西より来た飛脚が

この辺りに

さしかかったとき


ちょうど

夕暮れになり


泊まる所を

さがしていましたら


一軒の空き家を

見つけました


飛脚はそこに

泊まる事にしました


しばらくして

表が騒がしいのに

気づき


戸のすき間から

外を見てみますと


たいまつの列が

向こうから

やってきます


よくよくみると

それは葬列でした


村人たちは

家から少し

離れた場所に

穴を掘り


ひつぎを土葬にし



卒塔婆そとばを立て


村人たちは

帰っていきました



イヤなモノを

見てしまったなぁ〜と

飛脚は思いました



またしばらくして

表が気になった

飛脚が


戸のすき間から

のぞいてみますと


土葬をした所から

鬼が現れました


髪を振り乱し


体からは

赤い血のようなものが


したたり落ちて

いました



そして

なんとその

恐ろしい鬼が


飛脚のいる

家に向かって

走ってきました


飛脚は恐怖に

震えましたが


ただただ殺されるのが

イヤだったので


家から飛び出て


持っていた刀で

すれ違いざまに

鬼を斬りつけ


後を振り返らず

そのまま


ふもとの村まで

逃げて行きました


朝になり


村人と様子を

見にきた飛脚が

みたモノは


飛脚の刀で斬られた


イノシシの死骸でした…



って話です」



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