第7話~理由~7
ルイ
「…うん
まぁ〜なぁ…
変身こそ
してなかったけど
『龍』と『牛』の
玉も持ってたし
俺らの味方やと思う…」
じっちゃん
「甘いな…
玉をあつかうなら
清流戦士かもしれんが
味方とは…
…かぎらん」
ルイ
「…え?」
〜〜〜〜〜
平岡町
〜〜〜〜〜
その日の夜の事
信号待ちをしていた
一般人の車の
10mぐらい
前の道路が
ムクムクと
ふくれ上がり
割れたアスファルトから
太くて赤い
鬼の手が現れた
鬼の手は地面を
わしづかみにし
力をかけると
アスファルトが
粉々にくだかれ
地面の底から
角の生えた
体は赤く
筋肉はムキムキで
血のしたたるような
汗をたらし
獅子のような髪を
振り乱し
目は青く光
野獣のような
おたけびを上げる
鬼が現れた
鬼は車に向かって
走り出し
大きな
こぶしで
ボンネットを
何度もたたき
エンジンもろとも
粉々に
たたきつぶした
運転手が気を失うと
鬼は大きな口を開き
勢いよく空気を
吸い込んだ
すると
運転手の
胸のあたりから
灰色の丸い
シャボン玉のような
物体が抜け出た
それを鬼は
空気と一緒に
飲み込み
ニヤリと笑って
アスファルトの穴に
消えていった
運転手が
気がついた時には
鬼の開けた穴も無く
車のボンネットも
少しだけへこんでいる
だけだった
その夜から
鬼にまつわる
事件が多発したが
さほど大きな被害もなく
警察からは
幻覚や夢や妄想や
狂言のように
あつかわれていた
なぜなら
鬼を見たと
被害者は
口々に言うが
大きさや
肌の色や
角の数も
目の色も
みなそれぞれ
ちがっていて
同一犯の仕業には
思えずにいた
鬼は決まって
夜に現れ
相手を気絶させ
灰色の物体を
吸い込み
穴に消えて行く
だけだった
それを少しはなれた
屋根の上から
ドーマンとリアが
見ていた
リア
「ドーマン様
あれはいったい
…何ですか?」
ドーマン
「…鬼じゃ
人の心に住む
鬼じゃ…
リアお前には…
あれが何に見える?」
リア
「…はい
私には…
どうみても…




