第7話~理由~4
陵
「ハ…ング
グライダ…?」
アイセ
「…え?
…なんで?」
アイセは
背中に広がった
白い布を
パタパタと
羽ばたかせてみたが
飛ぶ気配はなかった
アイセ
「………」
陵
「送迎しよか〜?」
アイセ
「…はい
…お願いします」
アイセは変身を解き
陵の車に乗り込んだ
ルイはとても
気落ちしていた
陵
「まぁ〜なぁ〜
世の中そんなに
甘ないっちゅう
こっちゃ〜ねえ
…もぉ〜
元気だしいや〜」
ルイ
「…そやなぁ
そんなうまい話は
無いよなぁ…
…そういえば
使い道の無い
玉もあるって
タケルも
言ってたし…」
ルイは
『翼』の玉を
見ながら
ため息をついた
陵
「タケル?
タケルから
連絡があったん?」
ルイ
「いや…
北山公園で
戦ってる時に
…牛に助けて
もらってん」
陵
「牛?
タケルって牛なん?」
ルイ
「違うよ〜!!
んなわけないやん!!
タケルは人間で
牛は玉から
出てきてん
あと龍の玉も
持ってた
タケルも玉を
持ってるって事は
アイツも
戦士なんかもしれん…」
陵
「……戦士か」
ルイ
「それより
あの寺
昔は城やったん?」
陵
「…ん?
そやで
神吉城の跡地に
常楽寺が建ってんで」
ルイ
「へぇ〜
加古川にあったんは
城山だけやと
思ったら
2つあったんや…」
陵
「なにゆうてんの〜!
もっとあるで〜
城山にあったのは
中道子山城
(ちゅうどうしさん)
常楽寺のは
神吉城
(かんき)
他にも
加古川城
横倉城
野口城
古大内城
志方城
西条城
天神山城
石弾城
井ノ口城
野村城があって
まぁ〜
『城』ってほどの
広さもないのは
構居
ってよばれてて
それも入れたら
15ぐらいは
あったらしいよ」
ルイ
「へえ〜」
陵
「なかでも
有名な城は
賤ヶ岳の戦いで
(しずがだけ)
七本槍の1人と
言われた
糟屋武則が
城主やったのが
加古川城で
今は称名寺
(しょうみょうじ)が建ってるわ
それと
志方小学校も
敷地内やった
志方城は
あの黒田官兵衛の
妻になった
光姫が
住んでてんで〜
今は観音寺が
建ってるわ」
ルイ
「へぇ〜
…なんか
歴史の勉強会みたいやなぁ…」




