第1話~蘇り~4
ドーマン
「…この目で
見んことには
どうにも
がてんがいかん
カンスよ
この近くにも
その結界が
有るならば
そこへ
連れていってくれ」
カンス
「は〜い!
お安い御用で〜」
〜〜〜〜〜〜〜
加古川河川敷
〜〜〜〜〜〜〜
ドーマンとカンスは
上流の加古川市と
三木市の境の
橋の近くに現れた
ドーマンの服装は
托鉢僧侶のような
黒い服装
首から数珠をかけ
手には錫杖
カンスは
目立たぬように
拳大に小さくなり
杖の先に
止まっている
カンス
「ドーマン様
ここが
加古川の上流です
ここから先が
三木市
あっちが小野市で
3つ市が接する
所でございます
…と言っても
ドーマン様の
生きておられた
時代とは
だいぶ地名の
呼び名も
かわっていると
思いますが…」
ドーマン
「…いや
お前の集めてくれた
血からえた情報で
時代の変化は
学習できている
だが…実際に
この目でみると…
山々の風景は
見覚えはあるが…
これほど変わるとは…」
河川敷の
すぐ横を車が走る
信号機や
初めてみる
建物の風景に
ドーマンは
なぜか
少しさみしさを
感じていた
結界に近付き
手をのばそうとする
ドーマンに
カンスが叫んだ
カンス
「あ!!
お待ち下さい
ドーマン様!!
危ないですよ
結界に触ると
体中に電気が走り
火傷します!!」
ドーマン
「…そうか
ならば…」
ドーマンは辺りを
見渡した
少し離れた場所に
大きなネズミ
のような動物を
見つけた
ドーマン
「あれは…?」
カンス
「あ〜
あれはヌートリア
って動物です
なんでも…
70年以上前に
外国から輸入されて
毛皮にするために
飼われてたんですが
毛皮の需要が
なくなったんで
野に放たれたのが
野生化したんですわ
繁殖力も強いから
どんどん増えて
今では農作物を
荒らしたり
田んぼの土手に
穴を掘って
巣を作るから
田んぼの
水が抜けたりして
被害が
拡大してるそうです
まぁ〜今では町の
嫌われ者ですわ〜」
ドーマン
「嫌われ者か…
ちょうどよい」
ドーマンは
ふところから
液体の入った
小さなビンを
取り出した
ドーマン
「カンス
この液体を
あの生き物に
注入してまいれ」
カンス
「はい
かしこまりました」
カンスは
小さい体のままで
液体を吸い込み
ヌートリアのお尻の
柔らかい場所に
針をチクリと刺し
液体を注入した




