第4話~邪鬼~3
ドーマン
「時代の流れか…」
ドーマンは
少し淋しそうに
歩き出した
少し歩くと
真光院の横に
鉄の格子の
通用口を見つけた
カンス
「あ!!
ドーマン様
こんなとこに
入り口がありますよ
こっから入れば〜
…あぁ
でも鍵がかかってるなぁ…」
(バシッ)
リア
「こんな門!!
こうしたら
入れるやんか」
リアはヌートリアに
変化して
門のすき間を
通り抜けた
ドーマンは呪文を
となえながら歩き
門にあたる事無く
体がすり抜けた
カンス
「なるほど〜」
カンスは蚊になり
通り抜けた
リアとカンスは
元の姿に戻り
辺りを見わたした
リア
「さて…
鬼追いの儀式は
毎年1月8日にする
ようですね
その時はすごい
人ごみらしいですが…
平日の昼間は…
ハトの方が
多いようですね…」
カンス
「ハハハハハ〜
ハトも入山料
払わへんから
参拝出来んように
網張られてますよ〜」
(バシッ!!)
リア
「意図がちがうやろ〜!!
あれは中でフン
させへんためや!!」
カンス
「フ〜ン」
(バシッ)
ドーマン
「この寺には
いろいろ奇妙な事が
あるようだな」
リア
「奇妙?」
カンス
「お寺やのに
鳥居があるとか?
三重塔の南西に
三面鬼瓦があるとか?
ウインクしている
摩虎羅大将像があるとか?」
ドーマン
「そのように
目に見える
ものではない
カンス!!
このビンの液体を
上空からまいてみよ」
カンス
「はい!!
わかりました〜」
カンスはビンを
受け取り
羽を広げると
空高く舞い上がった
カンス
「この辺りで
いいんかなぁ〜?
ドーマン様〜!!
まきますよ〜!
それ〜!」
カンスはビンの
コルクを抜き
鶴林寺全体に
降り注ぐように
液体をまいた
地上ではドーマンが
九字を切り
呪文を唱えた
ドーマン
「臨・兵・闘・
者・皆・陳・
烈・在・前 !!
天霊霊地霊霊
十二神将
急急如律令」
カンスのまいた
液体を集めるように
風が吹き
ドーマンの前で
黒い固まりになり
やがてそこから
顔は鬼
体は三面鬼瓦
ドクロの首飾り
背中には弓矢
手には
クサリ型の
ムチを持った
赤鬼が姿を現した
鬼はチェーンを
クルクル回しながら
ヤンキー座りを
していた




