第3話~式神~3
ルイ
「しゃ〜ないって?!」
じっちゃん
「大丈夫や
みんなには
ばれとらん!!
このまま
アイセで
いったらええ!!」
〜〜〜〜〜〜〜
称名寺付近
〜〜〜〜〜〜〜
カンス
「ゼェゼェゼェ…
確か…
こっちに…
行ったように…
見えたんやけどやぁ〜?」
リア
「…チッ!!
ドーマン様も
やっかいなモン
変化させてくれたなぁ〜
猫なんて
気まぐれで動くし
主人の言うこと
聞かへんし
最悪の動物やのになぁ〜
ちょっとカンス!!
あいつの名前
呼びながら
さがしてみぃ〜!」
カンス
「そうですね
レッドウォ〜ル!
レッドウォ〜ル!
出ておいで〜!
レッドウォ〜ル!」
リア
「レッドウォ〜ル!
レッドウォ〜ル!」
…タマは暑いので
称名寺の木陰で
昼寝をしていた
タマは自分の名が
レッドウォールに
変わったことを
まだ知らない…
〜〜〜〜〜〜
加古川家
〜〜〜〜〜〜
…次の日
加古川の
ローカルニュース番組で
昨夜パチンコ帰りの
男性2人組が
ネコのような
赤いバケモノに
襲われる事件が
3組も起きたと
報道した
被害者6人は
一命は取り留めたが
重傷
全身に
ネコの爪のような
刃物のような
三筋の切り傷が
無数にあった…
ルイ
「じっちゃん
これってまさか!!」
じっちゃん
「やつらの
しわざに違いない
ルイ!!
今から行って
確かめてこい
現場は…
加古川図書館あたりや
急げ〜!」
ルイ
「急げって言われても〜また…バス?
自転車?
…自転車が早いかなぁ〜?」
ルイが自転車に乗り
走りだそうとしたとき
陵が車に乗り出かけるのが見えた
ルイ
「アヤ!どっかいくん?」
陵
「あっルイ
ちょっと
加古川図書館に
本返しに〜」
ルイ
「加古川図書館?」
…ルイは
なんて偶然!
マンガみたいやなぁと思った…
ルイ
「ちょうどよかった〜
オレも加古川図書館
近くに用事があるねん
乗せてって」
陵
「うん
いいよ〜
乗り〜」
…ルイが助手席に
乗り込むと
図書館に向かって
走り出した…
陵
「さっきの
ニュース見た?
加古川で
連続通り魔が
出てるらしいなぁ〜
でも今の世の中
化け猫でも
あるまいし…
猫の顔して
全身が赤いって…
なんやろ?
愉快犯?
壁が赤いのなら
赤壁さんのタマが
有名やけど…
まさかねぇ〜」