第3話~式神~2
ルイ
「秘密ってなに?」
じっちゃんは
武具の木のトランクから
袋を取り出した
じっちゃん
「この中に
5つの霊球がある
先に渡した
『義』の玉と
ここに
『煙』『盾』と
何も書いてない
玉が3つある
『義』は変身用
『煙』と『盾』は
必要な時に
ベルトのバックルに
セットすれば
その文字の効果が
現れる
後の3つは
1つベルトに
セットしておけば
最大のピンチの時に
文字が現れ
お前を助けて
くれるにちがいない」
ルイ
「へぇ〜
でもなんで
6個なん?
なんか中途半端…」
じっちゃん
「それは知らん
多分…
ご先祖様の
誰かが使って
無くしたんやろ
お前も
無くさんように
心して使え」
ルイ
「わかった」
ルイは袋ごと
ポケットにしまった
ルイ
「ところで
この『よし』って
なんなん?」
ルイは『義』の玉を
じっちゃんに見せた
じっちゃん
「『よし』やない
『ぎ』と読むんや
その意味は
『自分の利得を考えず
他人のために働く』
って意味や
他人のために
戦うからこそ
人は変身出来るんや
我見我欲では
変身はできん
努々忘るるべからずや」
ルイ
「『ぎ』か…
わかった
じゃ〜
アイセは
どんな意味があんの?」
じっちゃん
「ア…アイセ…か?
そ…それはなぁ
つまり…
A・I・S・Eや」
ルイ
「うん…意味は?」
じっちゃん
「意味は
携帯で変換したら
AISEと出たんでなぁ…
わしは
てっきり英語やと
思ってんけど…」
ルイ
「英語ちゃうの?
何かの頭文字やと
思ったけど…」
じっちゃん
「…実はなぁ〜
あれは…
『かつめし』や」
ルイ
「え?
どう言うこと?」
じっちゃん
「『かつめし』を
携帯で打って
変換するときに
ボタン間違えて
『変換』やなくて
『変換候補』の
ボタン押してたんやなぁ〜
ほら
『こ』を押したら
『22222』
とかなるやろ〜
あのボタンやったんや〜」
ルイ
「なにそれ〜
あれ
『かつめし』なん?
もう敵にも
名乗ってしもたで?
もういまさら
名前変えられへんやん!!
次に敵に名乗って
名前が違うかったら
敵が 『おや?』
って思うやん
どうすんの〜?」
じっちゃん
「お前が
せかすからやろ〜
加古川ゆうたら
まず思い浮かぶのが
『かつめし』やし…
…しゃない
このままアイセで
行くしかない!!」