第2話~変化~6
カンス
「な…なんや
こいつ…
クチほどにもない…
…ゼェゼェゼェ」
リア
「…いやいや
カンス!!
どうみても
あんたの
ぼろ負けやで」
カンス
「し…しゃないなぁ
今日はこの辺に
しといたる…
ねえさん
行きまっせ〜!」
カンスはリアを
抱き寄せ
リアはカンスの
足の上に足を乗せた
カンスは
羽を広げて
2人は
空のかなたに
消えて行った
アイセ
「あ!!
逃げられた…
クソ〜!!
空なんて…
どうすればいいだ
んんん〜
…とりあえず
帰ろ…」
…アイセは
路地に入り
変身をといた…
ルイ
「…あっ!!
しもた〜
財布忘れた〜!
…しょうがない
歩いて帰ろう」
…ルイが歩いていると
陵の車が近づいてきた…
陵
「どうしたん
こんなとこで?」
ルイ
「…アヤか
別に〜
だだの散歩〜」
陵
「わたし家に
帰るねんけど
良かったら
乗っていく?」
ルイ
「あぁ…
たのむわ」
ルイは助手席に
乗り込んだ
陵
「ひょっとして
歩いて帰る
つもりやったん?」
ルイ
「ん?…まぁな」
陵
「どうしたん?」
ルイ
「ちょっと…
…バス代たらんかって」
陵
「どんくさ〜!」
ルイは陵に
本当の事は
言えなかった
陵もそれ以上
なにも聞かなかった
〜〜〜〜〜
春日大社
〜〜〜〜〜
…カンスとリアは
加古川橋の
すぐ東側の
木に囲まれた
神社に…
墜落していた…
リア
「痛いなぁもぉ!!
カンス!!
ちゃんと飛びいなぁ!!」
カンス
「そんなん
言われても〜
あんな
戦いした後に
こんな
重いもんもって
ちゃんと
飛べまっかいなぁ〜!」
リア
「重いって言うな!!」
(バコッ!!)
カンス
「グァ!!
鼻はやめて鼻は〜!
繊細に出来てるんやからボク〜」
リア
「どこが
繊細やねん〜!
おおざっぱな
体型のクセに!
…ん?
なにあの赤い壁」
カンス
「え?
ほんまですね
赤い鳥居は
よくありますけど
赤いキツネかなんか…
ん?
…なでネコ?
…なぜネコ?
ねえさん〜!
ここ猫を
まつってるんですわ
なんでやろ?」