第2話~変化~4
アイセ
「とにかく走って
行き先は…
ちょっと電話して
聞いてみる
(ピッポッパ)
…あ 俺だけど
どこに向かえばいい?」
じっちゃん
「お〜バスは
間にあったか?」
アイセ
「そんな都合よく
あるわけないやん
しょうがないから
走ってたら
アヤの車が
走ってきて
今 乗せてもらってる」
じっちゃん
「そうか〜
でもな
陵にも正体を
ばらしたら
あかんぞ〜
その子を
巻き込んだらあかん!!
…奴らの現在地は
寺家町商店街や
そこの気が
みだれとる
急げ〜!!
…あっ
安全運転でなぁ…」
アイセ
「わかった
…すまない
寺家町商店街に
行ってほしい」
陵
「…なんかあったん?」
アイセ
「いや…
一般市民の君には
関係ない事だ
知ってしまえば…
君を危険なめに
合わせてしまうかもしれない…
ヒーローとしては
それは避けなければならない」
陵
「なんでいきなり
標準語なん?
まぁ…ええけど
…あんた〜
ここらへんの人?
名前は?」
アイセ
「…わ…私は
と…東京からきた…
ア…アイセという
戦士です
この加古川に
悪の組織が
目覚めたと
情報があったので…」
陵
「悪の組織?」
アイセ
「いや…まだ
組織かどうか…
人数は
行ってみないと
わからなくて…
なんせ今日が…
初陣なもので…」
陵
「…へぇ
初陣か…
仲間は?」
アイセ
「じっ…
いや…
司令官が1人
…戦うのは
僕だけです」
陵
「…1人?
たいへんやね」
アイセ
「…はい」
陵
「…でも
なんで走ってたん?」
アイセ
「そ…それは…
う…運転免許がなくて…」
陵
「ハァ…?
うわぁ…ダサァ〜
なんやそれ〜
…しゃないなぁ〜
なんやったら〜
今度から
連絡くれたら
送ってあげてもえぇで〜」
アイセ
「いや…
一般市民を
巻き込むわけには
行きませんから」
陵
「かまへんやん
別に私が戦うんちゃうし〜
送るだけやし
その方が
あんたも楽やろ?」
アイセ
「はぁ…
でもやっぱり
お気持ちだけ
いただいておきます」
陵
「そうか〜
まぁ…えぇわ
はい 着いたで
こっから先は
一方通行やから
走った方が
早いと思うし
じゃ〜頑張ってなぁ
アイセ!!」
…陵はアイセに
サムアップポーズをした…
アイセ
「…ありがとう
がんばります」
…アイセも
サムアップポーズを
照れながらした…