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第5章

 ・・・それから21年。


 歳月はフォアマンの立場を、


 『チャンピオン』から『挑戦者』に変えていた。


 だが、その年月は・・・


 同時にフォアマンをして、


 『冷酷な印象の若者』から、


 深みをたたえた・・・


 『魅力的な顔つきの男』に変貌へんぼうさせてもいた。


 もしかしたらそれは・・・


 ただ「けた外れの肉体」によって世界をねじ伏せ、君臨していた男が、


 『肉体を超えるものの存在』に気づいた結果だったかもしれない。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【ユースセンターでの、フォアマンへのインタビュー】


 通訳を介した、沢木耕太郎氏から、フォアマンへの質問です。


 沢木氏:「あなたにとって、人生における『最大の勝利と敗北』とは、どのようなものだったか・・・?」


 フォアマン:「1974年、アフリカのザイール(= 現・コンゴ民主共和国)でモハメッド・アリに負けて、私は身も心もズタズタにされた。

 ボクサーとしてよりも、『人間』として、彼に負けた気がしたんだ。

 ・・・私の人生の中で、おそらくあの敗北が『どん底』だったんだろう。

 私が感じた『人生の最高の瞬間』とは、専任の、責任ある『伝道師』になれたときだったろうね。

 私が経験してきたような『悲しみ』や『苦しみ』を、今度は、私以外の人のために使えるようになったからだ。」


 ・・・フォアマンのジムには、


 なぜか最も目立つところに、


 モハメッド・アリの肖像画がかかげられていた。

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