夏物詩
かき氷の甘い香りが
空の下で溶けてゆく
ひんやりとした一口が
心まで冷やしてくれるよう
流しそーめんの流れに乗って
竹の中をすいすいと
夏の味を楽しむ
醍醐味ってもんだね
風鈴の音が響く
夏の風が吹き抜ける
思い出が詰まったこの季節
永遠に続いてほしい
夕暮れの風が心地よく
風鈴が優しく揺れる
その音に包まれて
夏の夜が始まる
星が瞬く夜空の下で
花火が咲く音が響く
色とりどりの光の中で
笑顔が満ちる
そしてまた
朝顔が咲く庭先で
朝の光が差し込む
新しい一日が始まる
かき氷のシロップが
手に垂れても気にしない
その甘さが心に残ているから
夏の風が吹き抜ける