episode10 足りないモノ
日常回なので初投稿です
パイルバンカーが切断されたせいか歩くのにバランスが取りにくい
時刻は昼過ぎ、日本時間だと14時頃かな?
森林を出た後の帰り道にフラフラ歩いてるのを心配したのかバッカスが肩を貸してくれた
「今日は何から何までありがとう…」
「構わんさ、ドラゴン討伐時の礼としてでも思っておけばいい」
「あぁあれ…あれも君が一撃入れてくれたからなんだけどね」
「そんなことは無い、我が一撃を入れるまでに多くの探索者が犠牲になった」
「戦いというのは数を集めて好機を作り、その好機をいかに拾えるかという事だ」
「じゃ、あの場にいた探索者全員が英雄って事にしよう」
「ハハハ!違いない!」
色々と気になる事はあるけど1番気になる事を聞いておこう
「そういえばあの魔物はなんて言うんだ?」
「奴か?奴はヴィフルム、風を操るのが得意な魔物だな」
「今回はナツヤの奇襲であまり操る暇も無かったようだがな」
「初めてだったけど成功して良かったよ…反撃もされたけど」
「防げているだけ上々だ」
「それはどうも」
防いでるのが左腕だったら今頃教会で目が覚めてたんだろうな…カイ虫の時に危なくなったら右で受けるって発想が出ててよかった
「我からも質問をしていいか?」
「なんだ?」
「その腕…どのような造りになっているんだ?」
「これか…実は俺もよく分かってないんだよね」
「気づいたらこうなってたし、使うのまだ5回目とかだし」
「そうか…ふむ 暇があればハイリアの所に行くといい」
「彼女は魔法の事であればかなり知っているからな、それが魔法に関係する物であれば、何かの助けになる筈だ」
「魔法だと思うのか?」
「少なくとも武具でこのような物は見た事が無いからな」
「なるほどな」
よく分からない物はとりあえず魔法という認識らしい、でもパイルを作ったのは多分女神だしあながち間違いでもないのか…?
「また今度聞いてみるよ、先にダンジョン探索だけど」
「そうだな、明日には行けるのか?」
「多分ね、それまでに必要な物を買っておこうか」
「ふむ…であれば1度ギルドに戻るか、この時間なら探索から戻ったハルセイが居るはずだ」
「武器か…それは必要かも」
「武器よりも防具だな、せめて小盾は持っておいた方がいい」
「それの再生に1日かかるなら何度も壊す訳にはちかないだろう?」
「確かに、防具とかも詳しいの?」
「かなりな、我が進めるよりは参考になるだろう」
我は防具も必要ないしな!と豪快に笑い飛ばすバッカス
ダンジョンの事はまた今度聞くか…
そんなこんなで帰ってきたギルド
バッカスの言ってたとおりハルセイがいる…けど
ハーレム築いてないな…
「ようハルセイ!女はまた別れたのか?」
「あぁ君か」
「彼女達も探索者に向いて無かったみたいでね」
「思ってたのと違うってすぐどこかに行ってしまったよ」
あの人らも探索者だったんだ…
まぁ気持ちはわかる、だって死ぬの嫌だもん
「君は…英雄と探索に行ったのかな?」
「英雄呼びはやめてくれ…夏弥でいいよ」
「ふむ、ではそう呼ばせて貰おう」
「我の渾名は気に入って貰えなかったがな、ナラン森林に探索に行ったぞ」
「そうなんだ、成果は?」
「ダンジョンとその門を守るヴィフルムを撃退した」
「暫くは安全だろうし明日にでも出発する予定だ」
「相変わらず行動が早いね〜で僕も一緒に行けって?」
「いいや、ナツヤの防具を見繕って欲しい」
「武器は折れても再生する様だが何度も折るわけにはいかないからな」
「そういう事ね いいよ、じゃあ行こうか」
「えっと…よろしく頼む」
すぐ教えてくれるな…これもドラゴンの礼なのかもしれない
っと行く前に…
「バッカス!今日はありがとうな、明日もよろしく」
「あぁ、いい防具を見つけて来るといい」
という事で武具屋に出発
道中でハルセイに話しかける
「見繕って欲しい防具なんだけど…」
「盾でしょ、大盾と小盾どっちがいい?」
「流石だ…うーんどっちの方が強いとかある?」
「ナツヤくん奇襲得意そうだし小盾の方がいいんじゃない?」
「その折れてる武器1発打つのが限界でしょ」
「よくわかってるな…じゃあ小盾にしようかな」
「じゃいい感じの見つけるから店の中で休んどきな」
そんな話をしながら武具屋に到着
店の広さはコンビニ位で、武器と防具が飾られている。
ここ座っときな、と椅子を用意されて座っている
足が疲れてるからか凄い楽になる…そんな間に探させてるのが悪くなる
なんて思ってると直ぐに幾つか小盾持ってきてくれた
「試しにつけてみなよ、店長に許可は取ってるし」
「ありがとう…どれにしようか」
試着や相談をした結果、バックラーにする事にした
受けるというより受け流す必要があるけど、まぁ慣れたら使える筈
盾よりも店の中にある武器に目がいく
ショートソードやハンマーに槍と弓もある、少年心に火がつきそうだ…
「そんな武器が気になる?」
「気になるな…」
「言いたくないけど…使えないからやめといた方がいいよ」
「使う気はないよ…ただ見た目が好きなだけ」
「よかったら今度使ってる所見せてくれないか?」
「探索の誘い?まぁいいけど」
そんな約束をしながら盾を買い、店から出る
因みに盾は500カルだった
「今日は急だったのにありがとう」
「いいよ、この前の礼さ」
「バッカスもそう言ってたわ…皆優しいんだな」
「助け合う事で生きていってるからね」
「皆そんなもんさ」
「そっか…じゃあまた今度、探索に行こうな」
「はいはい、じゃダンジョンで死なない様に」
そう言って解散する
パイルはかなり再生していて、もうバランスを崩さずに歩けそうだった
奇襲以外も鍛えないとな…そう思いながらギルドに着く
明日は初ダンジョン…死なずに帰りたいな…
次回 ダンジョン




