episode9 奇襲
仮なので初投稿です
1度出してみて足せそうな所があったらまた直して投稿し直します
ナラン森林に着いた、前回よりもちゃんと探索が出来たらいいが…
バッカスが注意事項を説明してくれた
「森林に入ってからは会話はなるべくしないように、コミュニケーションはジェスチャーで行うぞ」
「どのジェスチャーにどんな意味が込められてるかわからないけど…大丈夫なのか?」
「問題ない、見たらわかるものだからな」
そう言うと簡単なジェスチャーを教えてくれた(進め、敵だ、静止、奇襲しろ、静かに、右、左、上、下、了解)
「何から何までありがとう…」
「構わんさ、これも何かの縁というやつだ…さて、行くぞ」
「了解」
森林の中に入る、前回よりも気を引き締めながら歩いていく
大体五分くらい経っただろうか、歩いて行くにつれて段々と歩き方が分かったような気がする。
自分の心音と足音、風で葉が揺れる音、風の流れる方向…枝の折れる音
魔物だ。
カイ虫ではなく狼のような見た目をしているが…何かが違う
全長は3m位だろうか、四足歩行で頬の辺りに長い髭の様なものが2本生えていて常に揺れていた
狼の周りには木は生えておらず、後ろには苔のついた石の門のような物があった
あれがダンジョンの入口だろうか…
バッカスが静かに右へ行けとジェスチャーを出す
幸い狼は寝ている様で気づかれずに少し離れた背後の木に隠れることが出来た
そこから静止、奇襲しろとジェスチャーを指してくれた
恐らく様子を見て奇襲をしろという事だろう
頷き、了解のジェスチャーを送り返す
バッカスがそのジェスチャーを確認すると石を取り出し何かをこめるような仕草をして
狼に向けて投げると同時に駆け出した
戦闘開始だ
狼は寝ているにも関わらず飛んできた石に気づいたのか髭で石を両断する
だが両断された石が爆発した、魔力を込めていたのだろうか?
狼が少し怯みその隙をつき棍棒で全力で顔面を殴り飛ばす
流石に効いたようで後ろに少し飛んでいくが受け身をとる
そのままバッカスが追撃に走るのにワンテンポ送らせて俺も駆け出す
髭はワイヤーの様に動かし武器にするようでバッカスが弾き続ける
髭を巧みに使い目の前にいるバッカスの武器を飛ばすがそれと同時に俺が背後を取れた
狙うは腹部、パイルバンカーを勢いのまま突き立てる。
トリガー引く感覚がすると火薬の臭いが鼻をつき、火花を散らしながら杭が飛び出し狼の腹に突き刺さる
飛び散る血と反動が来るが構わずパイルを振り抜き狼を吹っ飛ばす。
薬莢の様に杭は抜け、役目を果たしたように塵になり消えていく
飛ばされた狼はかなり動きが鈍くなっているがまだ生きているようだった
ほんの少しの間、狼とバッカスが睨み合う
その静寂を打ち破るのは狼だった
突然咆哮をあげ、毛が逆立ったと思うと強風を巻き上げ髭を勢いよくこちらに振ってきた
バッカスは反応して避けるも、俺は間に合わずパイルバンカーで防ぐように受ける。
吹き飛ばされ、受け身を取れず後ろの木に当たる
右腕が変わっていて1番安心した事はない
受けたパイルは切断されており俺自身は胸の辺りにかすり傷が出来ている程度だったからだ
驚いている暇はない。
狼が俺に追撃を仕掛けてくると思い体を起こす
しかし狼は去っていったようでバッカスがこちらに近づいて来た
「大丈夫か?」
「問題は…あるけど 命に別状はないかな、痛みもないし」
「そうか…奴は去ったようだ、あの傷は深い、暫くはここをねぐらにする事も無いだろう」
「わかった…あれがダンジョンの入口?」
石の門を指さす
「そうだな…このまま探索は出来ないだろうし、1度戻るか?」
「そうするよ…」
パイルは盾にもなるという事が学べて良かったな…なんて事を思いながら帰路につく
切断された部分は徐々に修復が始まっており明日には元に戻ってそうだった
一先ず奇襲が成功した事と無事に生きて帰ってこれた事を喜ぼう…
次回 必要な物




